掲載日:2023年1月12日

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宮城県知事記者会見(令和5年1月10日)

知事定例記者会見

【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)。

【知事発表項目】「みやぎハッカソン2023」の開催について

村井知事

昨今のスタートアップ振興の機運の高まりやデジタルの力を活用した地方創生の流れを受け、県では、民間企業や関係団体と連携し、3月2日木曜日から3月4日土曜日にかけまして、秋保温泉の旅館等を会場として「みやぎハッカソン2023」を開催いたします。

耳慣れない言葉になりますけれども、「ハッカソン」とは、「ハック」、ハッキングの「ハック」ですね、「ハック」と「マラソン」を組み合わせた造語で、特定のテーマに対して、ソフト開発者がチームを組み、一定期間集中してプログラム開発を競い合うイベントです。

県では、このイベントを核としながら、IT人材の発掘を通じた優秀な起業家の育成や、首都圏IT企業の県内立地を促進し若者の県内定着を図ることを狙いとしております。

初開催となる今回は、「ICTで暮らしを便利にする『DXみやぎ』の推進」をテーマに、マイナンバーカード取得によるデジタル化の恩恵を享受できるアプリの開発を、エンジニアリング能力を試したい大学生、大学院生、高専生50人程度を全国から募集して競っていただきます。

交通費及び宿泊費は主催者となる実行委員会が助成・負担いたしますので、参加者は無料で参加できるほか、優秀な作品を開発したチームには最大50万円の賞金が授与されます。

また、審査員は著名な技術者や経営者の方にお引受けをいただいており、参加学生にとっては業界の第一人者に自分の力を直接評価いただける絶好の機会となりますので、多数のチームからの応募をお待ちしております。

申込期間及び申込方法については記載のとおりでございますので、報道機関の皆様におかれましては、周知広報につきましてご協力願いますと共に、開催当日はぜひ取材に来てくださいますようお願い申し上げます。

最後のプレゼンは県庁の2階の講堂で行いたいと思っております。オープンにいたしまして、県民の方も関心のある方には視察に来ていただきたいと考えております。オープンにしてプレゼンをしたいと、発表会をしたいと思っております。私からは以上でございます。

Q

学生が開発したミニアプリについては、どういった扱いになるのか教えてほしい。

村井知事

特にこれを宮城県が使用する権利を得るという形にはしませんでした。そういたしますと学生さん方が参加しづらくなると考えましたので、あくまでも開発したチーム、個人の権利ということにさせていただきたいと思いますが、有効に活用させていただくようにしたいと思っております。

Q

今後、実際に宮城県と何かコラボして、アプリを実際に宮城県が何か使えるようにするとか、そういった展望はあるのか。

村井知事

当然ございます。都市OSというか、ベースとしてポケットサインを使いまして、ポケットサインの上にのるアプリという形で開発していきたいと思っています。いい内容につきましては、ポケットサイン社のほうとチームのほうで交渉していただいて、そして具体的に使えるものに次元を高めていっていただくものです。恐らくすぐに使えるようにはならないと思いますので、まずは大きなものを作っていただいて、そして、終わった後に具体的にいいものについてはよりいいものに作り替えていくという形にしたいと思っています。

Q

実質アプリ開発の期間は丸2日間ぐらいだと思うが、ホテルの会場のほうには、何かしらアプリ開発に資するようなコンピューター類とかそのようなものは設置する予定なのか。

村井知事

コンピューターはご自身のものを持ってきてもらうんですよね。

(担当課)

コンピューターは持参していただきまして、あとは、Wi-Fiの環境ですとかネットワーク環境というのを整えてやる形になります。

村井知事

われわれがネット環境を整えるということです。

Q

会場を秋保温泉にする意味はあるのか。例えば何か観光のPRにつなげるとか、あと、後ろの写真を見ると知事が和服姿だが、何か関連あるのか。

村井知事

要は若い人たちが集まりやすい場所ということで秋保にさせていただきました。私は技術的には能力はないので審査員に加わっていけるかなと思ったんですけれども、県の事業でございますので、責任者として加わるということです。従って、私は審査(のうち技術的な部分)に関しては口を挟むことはないと思います。ただ、当然2日とも参加をしたいと思っています。

Q

非常に幅広いことが想定されると思うが、アプリの方向性について。特に具体的に今のところ想定しているというか、こういうふうなのがあったらいいなというふうな知事のお考えを教えてほしい。

村井知事

いろいろ議論したんですけれども、例えば私は、外国人、定住外国人あるいは観光で来られる外国人の皆さまのサービス向上につながるようなアプリ、マイナンバーカードをお持ちでない方については、例えばパスポートを活用してといったようなことを検討したらどうだということをお話ししました。個人的にはそういうことに非常に関心があるんですけれども、いろいろ関係者と話をしている中で、あまり間口を狭めてしまうと若い人たちがやりづらくなるので、今回は第1回目ですので、間口を広くして自由にいろいろ何でも取り組めるようにしていって、2回目以降、間口を狭めることも考えたらいいのではないかというような意見が出ましたので、その案を採用したということであります。

Q

スタートアップとかIT人材については、どうしても首都圏のほうがやりやすいということもあって、なかなか県内でもまだ芽が出たばかりのところだと思うが、こういうイベントを通じてどのような形に将来的にしていきたいとお考えか。

村井知事

一番は県民サービスの向上、これをマイナンバーカードを使ってポケットサインを都市OSにしながらというのが私の基本的な考え方でありますので、それをやるためには、県内に限らず、全国の優秀な人材にお越しいただきたいということであるんですけれども、二次的な狙いといたしましては、当然、優秀な人材をですね、首都圏ではなく、最近は在宅で仕事ができるような環境になっていますので、宮城県に住みながら宮城県で起業していただくような環境を作ってきたいと思っています。その意味でも、宮城でこういう取組をしていて、宮城というのは非常に仕事をやりやすい環境であるということをまずはそういう能力のある人たちに理解をしていただく。ですから、何でもかんでもすぐ来てくれ来てくれではなくて、まずは宮城を理解し、宮城に関心を持ってもらう、そういう機会にもなるのではないかなと思っています。

記者発表資料1(PDF:173KB)

記者発表資料2(PDF:1,252KB)

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少子化対策等について

Q

まず1点目、岸田首相が異次元の少子化対策というのを掲げて、新たな関係官庁会議を設置するという方針が示された。そこで、知事としてもやはりこれからの人口減少は強い危機感をお持ちであることなので、今後の議論に期待することとか注文したいことがあるのかどうか、あともう1点、子ども予算倍増というのも掲げられて、その財源として消費税の増税論というのが出ているが、その是非についてどのように考えるか、まず聞かせてほしい。

村井知事

少子化対策を自治体任せにするというのは非常に無理があると思いますので、国として重い腰を上げたということについては評価をしたいと思っております。例えば乳幼児の医療費一つ取りましても、全ての都道府県、全ての市町村で行っているわけですから、これは国が一定程度面倒を見ると、思い切って面倒を見るということがあってもいいのではないかと、度々知事会を通じてお願いをしていたところでありますので、そういったことにも踏み込んでいただきたいと思います。

ただ、これから人口が減るということは、税収が減ると、消費が冷え込むことにもつながりますので、税収が先細りになることが予測される中で、お金だけをどんどん使って借金をしてといったようなことをすると、最後にツケを後世に残してしまうことになりますので、こういうことにならないようにぜひよく検討していただきたいと思います。その意味では、消費税というのも一つの方法でしょうけれども、消費税ありきではなくて、国民の理解を得られるようにしっかりと議論していただきたいと思います。

また、少子化対策というのは非常に重要なことで、日本人を減らさないようにするというのは重要なんですけれども、どのような対策を取ってもなかなか人口減少というのをすぐに抑えるというのは難しいと思います。やはりいろいろなことをやっても恐らく簡単には人口減少を抑えるのは難しいと思いますので、人口が減る、少子化になるということを前提とした政策というのにも思い切って私は踏み込む、私はそういうタイミングだと思います。

先日、ドイツの大使がお越しになってお話しした際に、私からドイツは少子化どうですかと聞きましたら、日本と同じように非常に出生率が低いです。ただ、人口は減っておりませんと。なぜならば移民を受け入れているからですというお話をされていました。技能実習生を日本は受け入れていますけれども、これは、本音は労働力不足を補う、でも建前は実習、教育だということにしていますけれども、そういった本音と建前を分ける政策よりも、実質的にこの国が将来成り立つためには外国人をどんどん受け入れていくといったようなことも考えていく、私はそういうタイミングではないかなと思います。日本人が減らないようにするということをベースにということは大前提ですけれども、そこまでやっぱり踏み込んで私は考えていただきたいなと思っております。

Q

今おっしゃられたのは、外国人の受入れというのは、少子化とはまた別な対策としての今後の政策に関しても何か議論がされてほしいということか。

村井知事

そういうことです、はい。

Q

22年度に出生数が80万人を割るというような見込みが出ているが、まずこの数字に対する受け止めを伺う。

村井知事

亡くなる人の数分は子どもが生まれないと人口が維持できないわけですけれども、それを大きく下回る出生数ということでございますので、これは、将来、この生まれた子どもたちが今度また子どもを産むわけですから、そう考えると非常に深刻な問題だと思います。

Q

先ほど、国のほうで会議が設置されるということに対して、期待したいこと、いろいろ述べていただいたかと思うが、例えば東京都が教育費として18歳までの子どもに月5,000円を給付するとか、県内でも大和町のほうで国の支給に上乗せする形で妊産婦の方に10万円を独自に支援するというふうに、自治体独自で経済支援策というのを出すところも続々と増えてきているようだが、この流れをどのように評価しているか、それから、県としてそういった経済的な支援策を打ち出していくというようなことをどのようにお考えか、2点伺う。

村井知事

当然、やらないよりはやったほうがいいと思います。評価をしていいのではないかと思います。そういうことを、皆さんいろいろな自治体に住む場合、どこに住むかといったようなことを考えるときには、子どもの小さいお子さんがおられる家庭はそういった施策が少しでもいいところを選ぶというのは、これは当然のことだと思いますので、自治体間競争を勝ち抜くためには必要な施策だと思います。

ただ、5,000円、1万円月にもらったから、じゃあ子どもを産もうかと思うかというと、そうではないと私は思います。ですから、そういったところで競い合うというのも悪くはないんですよ。いいとは思うんですけれども、財源に余裕があってやる分にはいいんですけれども、財源が余裕がない中でそういったところだけで競い合うということは消耗戦になってしまいますので、先ほど言ったように、しっかりと人口が減らない別の対策というものも併せて考えながら、そういった施策をできる範囲内で考えるというのが重要ではないかなと思います。やっぱりこれをまた借金をして、今回の国の施策がですね、選挙が近いからといったようなことで借金をして国債でというようなことをしていくと、一千数百兆になっている借金があっという間に2,000兆、3,000兆となってしまって、そうなると日本の貨幣に対する信用力がなくなってしまうと。そうなると結果的にはどうなってくるかというと、どこかで穴埋めをしなければいけないと、国民が持っている財産に手をつけざるを得ないということになりかねませんので、このしわ寄せを私は後世の人に送るようなことは絶対してはいけないなと私は思っていますけれども。

ということで、じゃ県はどうするのかということですけれども、5,000円ずつ宮城にいる子どもたちに配ったらどれぐらい財源が要るかと考えたら、年間210億円要るんです。もう今ある基金を全部吐き出さないといけない。それで1年間しかもたないということですので、到底東京都のようなことは宮城県はできないわけです。まずは県としては税収をしっかり確保できるような施策、富県戦略をいろいろやっておりますけれども、税収をしっかり確保していく、そしてその中でやれる対策というものを検討していきたいと思っています。今すぐに東京都や国の動きを見て新年度に向けて同じような対策を何かできるかというと、今の宮城の体力ではなかなかできないということです。

Q

国で進めていく部分と各自治体がそれぞれ独自策を打ち出している部分といろいろ流れがあると思うが、経済支援に限らず、知事は先週の記者会見でも少子化対策に今年また力を入れていきたい、積極的に進めていきたいというふうにご発言があったかと思うが、具体的にどういった部分に今後力を入れていきたいと思っているのか伺う。

村井知事

今年度から基金を使って対策をいろいろ取らせていただいておりますけれども、これはもう毎年新しいことをどんどんやっていくというよりも、やり始めたことをしっかりと継続をしながらですね、やめることなく継続をしながら、少子化対策というのは一旦始めたらやめられるものではありませんので、効果などを見ながら少しずつ修正をしていくといったようなことが必要であると私は思っています。ですから、次年度に向けて何か大きな目玉をどんどん打ち出していくといったようなことは今のところ考えておりません。

Q

知事は、今月から孫休暇を取り入れたり、「隗より始めよ」ということを常々おっしゃって、県も環境のところから変えているようにお見受けする。先週もちょっと話題に出ていたが、県の育児休業のデータを担当課のほうにお伺いして確認させていただいたところ、平成28年、29年、30年あたりは15%にとどまっていたが、昨年度は50%を超えたという、育児休業の取得率が50%を超えたというところがあった。こういったところはどんな要因があったのかというところと、先週ちょっと会見のほうでも知事のほうから有休取得のところなどについては力不足というお言葉があったが、この育児休業、有休取得というところに対しての目標値みたいなのが何か知事のほうであったら教えてほしい。

村井知事

目標は育児休業を100%、男性もですね、育児休業を100%取るということです。そうすることによって、われわれ民間企業に対しましてもお願いしやすくなりますので、これはもう皆さん有無を言わさず取るんだという形にできればなと私は思っています。取りやすくだんだんなってきておりますので、制度を変えながらより取りやすくしていきたいと思っています。組合の皆さんと同じ方向を向いていますので、組合の皆さんとよく意見交換をしながら、しっかり意見を聞いて職員が希望する形に持っていきたいと。われわれが押し付けるのではなく、組合、職員が希望する形に持っていきたいと思っています。

Q

前段の昨年度50%を超えたという、この五、六年で15%前後から50%まで上がったと。これは知事ご自身としてはどのように分析されているか。

村井知事

いろいろなところで私なり副知事なり部長なりから、これはもう取るのが半ば義務だというつもりで取ってほしいということを繰り返し言っておりますので、そういった意識が職員に浸透してきたのではないかなと思います。

Q

外国人の実習生とかの拡充策についてお伺いしたいが、去年、知事はベトナムを訪問したが、その後、円安から円高傾向に振れてきてちょっと入りやすくもなってきていると思うが、それを含めて、今後、直接行った後、何かベトナムとの技能実習生を入れることの強化とか、そういうことを今考えていることがあれば教えてほしい。

村井知事

あの後、日本の窓口の受入れ機関といろいろ詳細の詰めを今しているところでございまして、少しずつ前に進んでいると思います。コロナでなかなか受入れが難しかったんですけれども、受入れができるようになってまいりました。また、円安が非常にマイナス要因だったんですけれども、円高方向に今振れ出しておりますので、そういった意味では環境が整いつつあると思っています。

Q

日本語学校とか教育支援とかも始められると思うが、市町村と連携して。そういうことは別に、県として何か具体的にやりたいと思っていることは今のところはあるか。

村井知事

日本語学校については、来年度の事業として市町村営で進められるように、できれば2か所ぐらい動き出すように、今、来年度の事業に向けて検討を進めております。

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全国旅行支援の再開について

Q

今日から全国旅行支援が再開された。知事としての期待と、あとどのようにこの政策を評価しているか、そういったものを聞かせてほしい。

村井知事

今日から新しい全国旅行支援が再開することになりました。早速、今日の朝の幹部会でもいろいろ指示を出した次第です。だいたい85%ぐらいは戻ってきているということですけれども、まだ85%。これだけ大きな支援策を打って85%しか戻っていないということですので、何とかこの期間に100%近くに戻るようにしてまいりたいと思っています。コロナ対策をしっかり旅館がやっていただいて、旅館等からコロナが、クラスターが発生したということはあまり聞きませんので、安心して皆さん旅行に行っていただきたいと思います。

いよいよ今月の18日から、仙台空港と台湾を結ぶ国際線が、定期便が再開をいたします。これも追い風になると思いますので、まずは台湾からのお客さまをしっかり呼び込みたいと思っております。先般、松島の町長と話しておりましたら、タイ航空がチャーター便を出してくれたら、やっぱり松島はタイの方がたくさん来られたということでしたね。定期便がある、チャーター便が来るということは経済に大きな影響を及ぼすということがよく分かりました。まずは台湾からお客さんをしっかり呼び込む努力をしてまいりたいと思います。

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みやぎ医療ひっ迫危機宣言の延長について

Q

来週が宣言の期限ともなっているが、知事は先週、3連休の状況を見て判断したいとおっしゃっていた。それを過ぎて、今の検討状況と、解除とかが用意されていれば、その時期を含めて伺う。

村井知事

今日の朝の会議で担当の部長から報告がありました。相変わらず高止まりではあります。病床稼働率も6割を超えているような状況(訂正:6割弱(1月9日時点58.5%))ですので、決して安心ができるような状況ではありませんが、高値安定といったような今状況でございます。この3連休明けて今日からまた患者がちょっと増えると思いますので、様子を見た上で今週末までに判断をしたいと思っています。

Q

今の状況では、解除ということを言えるのはどのくらいの尺度で知事は考えているのか。

村井知事

好転しているとは言えませんので、少なくとも延長にはなるだろうと思いますが、レベルをどうするのか、また期間をどうするのかということについては、3連休明けのこの状況を見て判断をしたいと、この二、三日ちょっと様子を見て判断をしたいと思います。

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