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掲載日:2014年5月30日

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今月の話題 2014年5月(土壌肥料部)

土壌分析

土壌肥料部の試験では,作物生産の基盤となる土壌分析を欠かすことができません。水稲の試験を始めるにあたって,田植え前の土壌の状態をしっかり調べておく必要があります。

例えばpH。風乾(自然乾燥させること)させた土と蒸留水を容器に入れます。これを60分振りまぜた後,pHメーターの電極を懸濁した液に挿し込むだけで,土壌のpHを知ることができます。


写真1 水田土壌のpH測定の様子

また,土壌診断でおなじみのカリ,マグネシウムやCEC(陽イオン交換要量:保肥力の指標)などを測定します。写真2は土壌から成分を抽出している様子です。ガラス製のロートに風乾土を入れ,酢酸アンモニウムでカリ,マグネシウム,カルシウムを抽出しています。残った土をNaCl(塩化ナトリウム溶液)で抽出すると,さらにCECを調べることができます。


写真2 カリ,マグネシウムやCECなどを測定するための抽出の様子

ほ場での作物の生育試験はこれから本番を迎えます。しかし,実験室の中ではすでに植付前ほ場の土壌分析を終えていることを今回はご紹介しました。

(土壌肥料部 宮本)

お問い合わせ先

古川農業試験場作物栽培部

宮城県大崎市古川大崎字富国88

電話番号:0229-26-5108

ファックス番号:0229-26-5102

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