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日本大震災により被災した南三陸町では,一部でがれきや大きな石が散乱している農地があり,農地復旧・営農再開の妨げになっています。そこで,がれきや石を砕くことができるストーンクラッシャーを導入した土壌改良が検討されています(写真1)。ただし,ストーンクラッシャーで砕いた土壌が,この地域の作物栽培に適するかどうかについて検討が必要です。そこで,古川農業試験場では,ストーンクラッシャーを使用後の土壌の粒径組成を調べ,物理的な面から栽培適性の調査を行っています(写真2,写真3)。
写真1 南三陸町におけるストーンクラッシャー運転実演風景
写真2 採取土壌のふるい分けの風景
写真3 ふるい分け後の土壌
ふるいを挟んで右側が無処理,左側がストーンクラッシャーで2回処理したもの。手前から4cm以上,2~4cm,1~2cm,0.5~1cmで,一番奥(ござの上)が0.5cm以下の粒径。
ストーンクラッシャーの石砕により,2cm以上の大きさのがれきや石が減少しています。
(土壌肥料部 阿部)
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