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東日本大震災により被災した農地において,復旧が一部完了した地区で,営農再開に向けて試験的な作付けが行われました。
平成26年6月5日,石巻市大川地区長面工区にて,水稲の試験作付けが行われました。
大川地区は新北上川の河口南側に位置する地域で,約415haが津波により被災しました。河口からより離れた針岡工区約175haは平成25年度に復旧工事を完了し,平成26年度から175ha全てで営農再開可能となりましたが,河口により近い長面工区約240haでは、干陸化作業が進められています。
長面工区の約240haのうち,平成24年11月までに干陸化した約170haは平成25年度から農地復旧工事が進められており,平成26年度は試験ほ場として0.24haで田植えが行われました。
今後,年間を通して生育状況や地下水位,塩分濃度等の計測が行われます。
作付けを行った「株式会社宮城リスタ大川」の方たちからは、「やっと復旧・復興の緒に就いた」との言葉がありました。
大川地区長面工区 試験ほ場
田植え作業の様子
田植え完了後のほ場
復旧工事が一部完了し,営農再開に向けて試験作付けが行われていた各地区試験ほ場で収穫の時期を迎えました。
平成26年10月10日,石巻市大川地区長面工区にて試験作付けされた水田で稲刈り作業が行われました。
長面工区も長期間海水により浸水していたために塩害が心配されていましたが,その影響はほとんど見られず,「株式会社宮城リスタ大川」の方々によって無事に稲刈りを行うことができました。
また,稲刈りを終えた試験ほ場では,今後の営農再開に向けて継続的に地下水位、塩分濃度の調査などが行われます。
長面工区は,平成27年度から6haの農地で営農再開を予定しています。
大川地区長面工区 試験ほ場
稲刈り作業の様子
収穫した米は乾燥されます
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