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令和3年度の石巻高等技術専門校での授業風景や出来事を掲載します。
木工科の修了制作は全員完成しました。
今年度は多くの学生が椅子に取り組み,試作品を作り様々な寸法を検討しながら製作しましたが,思い描いた座り心地と違った部分もあったりと,改めて難しさを感じました。
全ての訓練が終了しましたが,1年間学んだものが少しでも今後に役立ってもらえればと思います。
木工科では,仙台箪笥に関する技術講習を実施しました。
木工科の修了生で仙台箪笥の伝統工芸士である菅野裕喜さんを講師に招き,仙台箪笥の歴史についての講話と漆塗り,金具製作の体験をご指導いただきました。
機械での作業が多くなっているものづくりにおいて,このような手作業による伝統的な技術について学ぶことができたのは,大変有意義な体験でした。
木工科の修了制作は完成した学生もいます。
寸法設計,加工精度,塗装仕上げ等,各自の課題が改めて理解できたように思います。
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木工科の修了制作は,各自作業が進んでいます。 今まで学んだ加工法だけではうまく加工できないものも多くあるため,工夫しながら各自が設計したものを形にしていく作業を進めています。 |
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木工科の修了制作は,各自作業が進んでいます。 どのような加工をするかはあらかじめ工程表を作成していましたが,実際に加工すると予定通りにはいかない事が多くあります。 解決方法を検討することも,この課題の目的のひとつです。 2月末の完成を目標に作業を進めていきます。 |
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ちょっと前の話になります。2020東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーのトーチを自転車に固定する『アタッチメント』を金属加工科で製作しました。写真は,実際に使用される聖火リレーのトーチを取り付けた様子になります。 |
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木工科の実習は,修了制作に入りました。 今回の課題は製品の設計,図面,加工工程表,積算表を自ら製作しそれを基に製作していきます。 椅子を設計した学生は,原寸の模型を製作し,各部分の寸法や角度また座面の固さなどを実際に確認し,修正をしながら設計を進めています。 |
フライス及び旋盤を使って,ミニ万力を製作しました。寸法が決まっていて,更にそれが機能しなくてはならないので,課題として大変勉強になります。ちなみに大きさは10センチメートル弱になります。
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木工科の実習で製作していた置床(おきどこ)は完成しました。 各自で設計した戸の組子や寄せ木も概ねイメージどおりに完成しました。 製品の一部分ではありますが,今回は自分で設計したものを安全に正確に加工できるかを検討し製作しました。 今回実施した訓練を基に,卒業制作に進みます。 |
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木工科の実習は,置床(おきどこ)の製作に入りました。 今回はおおまかな形状は指定してありますが,扉などは各自で設計し加工する課題としています。 自分のイメージしたものを,安全に正確に作る作業工程を考えることを目標としています。 |
鉄板を折り曲げる機械にプレスブレーキがあります。このプレスブレーキを使用してブックエンドの製作をしました。
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木工科の実習で製作している整理棚は,塗装が終わり,扉,取手の取り付けが完了しました。 塗装する面積が大きく,研磨作業にも時間がかかり大変でしたが無事完成しました。 |
自動車整備科2年生は,車検整備実習を行いました。 ブレーキ装置や燃料装置など,安全に直結する装置を点検するので,車種毎のサービスマニュアルをよく確認しながら作業を進めます。 この実習は,車両を入れ替えて何度も反復して実施し,精度と効率を上げていきます。 |
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木工科の実習で製作している整理棚は,戸の加工,組立てが完了しました。 戸には飾り面加工を施すため,接合部分を45度に加工するなど細かい作業が必要となります。 この後は,塗装と金物を取付けて完成です。 |
溶接作業等,実習場で使用する椅子は全て自分たちで作っています。数が足りなくなってきたので,追加で作りました。2×2センチメートル程度の角パイプを溶接でつなぎ合わせて作ります。右の写真は現在使用中の椅子です。
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木工科の実習で製作している整理棚は,本体の組立てが完了しました。 大きな製品の場合,小さな加工のずれが組立てた時に大きな寸法のずれにつながってしまいます。 この後は,戸の製作に入る予定です。 |
CAD(キャド)の勉強も行っています。CADとは,パソコン上で図面を作成することです。手で描くより楽に正確に速く描くことができます。
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木工科の実習は,整理棚の製作に入りました。 幅,高さとも1メートル程ある大きさ製品で,両開き戸を取付ける予定です。 大きな製品ですので,中が空洞ができるように枠を作りその両面に合板を貼ることで軽い部材を作成し,製品全体を軽くします。 フラッシュ構造といい,多くの家具に使われている工法の一つです。 |
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木工科の実習で製作している整理箱は,引き出しの組み立て調整に進みました。 引き出しが5段あるので,それぞれの場所に隙間無く入るように調整して組立てます。 この後は,塗装と金物を取付けて完成です。 |
木工科の機械に不具合があったので,修理をしました。不具合は,レバーの付け根のネジ山が潰れて,レバーが簡単に抜けてしまうようになっていました。レバーは,鉄の棒から作り直すことにし,レバー先端の握り玉も無くなっていましたので,新たに取り付けました。
自動車整備科1年生はステアリングギヤボックスの整備に入りました。ステアリングは,自動車が任意の方向に曲がるために必要な機構です。
班員で,どの部品を取り外せば良いか相談しながらすすめます。重量がある部品なので声を掛けあい,慎重に取り外しました。
次は,ステアリングギヤボックスの分解に入ります。
自動車には,回転部分などに発生する熱や摩擦などを軽減するために,ベアリングと呼ばれる部品が多く用いられています。
今回は,車重を支えながらホイールの回転をスムーズにするために用いられている「ハブベアリング」の交換作業を行いました。
交換作業は,油圧プレスを使って行います。正しい取り扱いができないと,部品の破損や怪我の原因になってしまうので,ひとつひとつの手順を確認しながら慎重に作業を行いました。
旋盤操作練習から実習を続け,今では,ねらった寸法で材料を削って作れるようになりました。
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木工科の実習で製作している整理箱は,本体の組立てまで進みました。 組立て時に直角が正確に出ていないと,この後の引き出し調整に影響が出るため,確認しながら組立てていきます。 |
木工科の実習で製作している整理箱は,部材の加工に進みました。
図面を参考に木材の幅,厚さを決めて接手を加工していきます。
今まで練習してきた接手加工,機械加工を応用しながら作業を進めています。
木工科の実習は,整理箱の製作に入りました。
図面と見本の製品を確認しながら,必要な材料を準備して加工に進んでいきます。
半自動溶接の練習を始めました。半自動溶接は,スイッチを押すとロール状に巻かれた金属製のワイヤーが送られてきて,それが溶けてくっついてくれるという,ちょっと楽ちんな溶接機です。炭酸ガスアーク溶接とも呼ばれています。下の写真が練習の様子です。
木工科の実習は,広葉樹材(イタヤカエデ)を使用して再度スツールを作りました。
加工工程,機械加工を復習しながらの作業です。
前回より堅い材料ですので,かんな仕上げが難しいところもありましたが,無事完成しました。
溶接の練習を行っていますが,それがきちんとくっついているか調べる方法に『曲げ試験』があります。溶接した鉄板を帯状に切って曲げます。写真はその様子で,一番右の写真が曲げ試験を行ったものです。
令和3年7月17日に,本年度1回目のオープンキャンパスを開催しました。
入学をご検討いただいている高校生や一般の方,また保護者の方々など合計54名の方にお越しいただき,各科の訓練の様子を体験・見学していただきました。
今回は「宮城日野自動車株式会社 様」と「宮城スバル自動車株式会社 様」に車両をご展示いただき,自動車整備の仕事について”現場の声”をお聞かせいただきました。
接手の課題で製作していたスツールの塗装が終わり,座面の仕上げを行いました。
今回は紐を編み込んで座面を仕上げました。
編み込みの幅等は各自で工夫しながら仕上げました。
この後は,同じスツールを機械を使って製作していく予定です。
木工科の実習は,機械加工の作業に進みました。
機械は早く正確に加工できますが,刃物が高速で回転するため非常に危険度が大きい作業です。
そのため,最初に良く切れる刃物に交換するとともに,機械の構造も理解していきます。
木材の曲がりやねじれによっても気を付ける点が多くあるため,ひとりづつ指導しています。
これからは,機械を使った家具の製作を学んでいきます。
自動車整備科1年生が入校して3ヶ月が経ち,1期末試験の時期になりました。写真は実技試験の練習の様子です。何度も練習をすることによって,手際がよくなってきましたが,なかなか基準の時間内に完成することができません。でも自分たちで考え,適切な工具を選択することにより,作業時間を短縮することができました。
この日は,自動車の走る・曲がる・止まるの基本性能を支えるタイヤの組み換え作業とホイールバランス調整の実習を行いました。
実際の整備工場でも比較的頻度が高い作業なので,実習では安全・確実・効率の3つを意識しながら取り組みました。
旋盤という機械の練習に入りました。旋盤は,取り付けた材料を高速で回転させ,それにバイトというものを当てて削る機械です。
『ろくろ』やこけしを作るところをイメージしてもらうと良いと思います。こけしの製作で使用する材料は木材ですが,金属加工科では,主に鋼材やステンレス鋼材を削ります。
写真は,ハンドル操作の練習をしているところです。ハンドル操作に合わせてマジックが動きます。
練習では,絵に沿って動かせるよう練習をします。
木工科の実習は,板を継ぐ練習に進み,課題として箱を製作しました。
墨(加工用の印)の付け方や,道具の使い方は慣れてきたようです。
完成した製品は着色をして仕上げる予定です。
木工科の実習は,「ほぞ接ぎ」の課題でスツールを製作しました。
今まで練習してきた加工方法を駆使して,無事完成しました。
完成した製品は家具用のオイルを塗って仕上げる予定です。
ガス溶接技能講習の後,被覆アーク溶接の練習を始めました。
被覆アーク溶接は『手アーク』とも呼ばれています。
写真は溶接の試験課題になります。
この後,短冊状に切断して,曲げて欠陥の有無を確認します。
株式会社東北マツダ様に「マツダセミナー2021」を開催していただきました。
大森様からガソリンエンジンについて,学生が理解しやすいように解説をしてただきました。
定期点検の解説を夛田様,デモンストレーションは当校修了生の牛渡様にしていただきました。点検項目をテキパキと確実に行う姿に学生は釘付けになっていました。
新型車両を加藤様,土井様に解説していただき,実際に学生が操作して確認を行いました。
牛渡さんから学生に向けて,整備士としてのやりがい,今後の目標をお話いただきました。
学生の就職活動にとても参考になりました。
株式会社東北マツダ様ありがとうございました!!
木工科の実習は,「ほぞ接ぎ」の課題に取り組みました。
接手の加工だけではなく,上下,左右の寸法が正確でないと直角に仕上がらないので,墨付けの正確性も求められます。
この後は,課題として「ほぞ接ぎ」を用いて「スツール(腰掛け)」を制作する予定です。
木工科の実習は,木材をつなぐ「接手(つぎて)加工」の「ほぞ接ぎ」の練習に入りました。
穴の加工は,手での加工に加えて木工機械を用いた加工も練習しています。
木材をつなぐ加工の中では非常に多く使われる方法なので,時間をかけて取り組んでいます。
木工科の実習は,木材をつなぐ「接手(つぎて)加工」の練習を続け,課題に取り組みました。
4種類の接手加工を用いた課題でしたが,繰り返し練習をした成果が出たように思います。
この後も,引き続き「接手加工」の練習を続けていく予定です。
木工科では加工実習と並行して塗装作業にも取り組んでいます。
スプレーガンの使い方を覚えるために,ベニヤ板を使って練習しています。
この後は,塗装と研磨を繰り返しながら仕上げまでの工程を練習していく予定です。
木工科の実習は,木材をつなぐ「接手(つぎて)加工」の練習を続け,課題に取り組みました。
4種類の接手加工を用いた課題でしたが,繰り返し練習をした成果が出たように思います。
この後も,引き続き「接手加工」の練習を続けていく予定です。
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ガス溶接の講習会を行いました。金属加工科と自動車整備科の学生が参加します。 |
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金切りハサミの使い方の訓練を行いました。 |
車内を快適な空間に保つ装置である「エアコン装置」の整備実習を行いました。
暑い季節を迎えるこれから,エアコンは快適なドライブには必要不可欠なものだと思います。
実習では,構成部品の配置や役割をしっかりと理解し,冷房・暖房・除湿の各機能が正常に作動するように確実な整備方法を学びました。
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前回のタップ作業に引き続き,鉄の棒(丸棒と言います)にネジ山を作って行きます。 |
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前回の穴あけ作業で開けた穴を利用して『ネジ立て』を行いました。 |
自動車整備科2年生はエンジンの脱着作業を行いました。
ただエンジンの脱着をするだけではなく,重量物を取り扱う上での注意点や,効率よく作業を進めるにはどうすれば良いか考えながら作業を進めました。
木工科の実習は「のみ」に進みました。
のみは特に安全に気を付けながら作業しています。
加工した材料を実際に組立て(接手加工),のこぎりやのみが正確に加工できているかを確認します。
かんながけ,のこぎり,のみの練習を繰り返しながら,この後は様々な「接手加工」の練習に進む予定です。
木工科の実習は「のこぎり」に入りました。
かんなで直角に削った材料に,墨(加工用の線)を引き,そのとおりに切る練習をしています。
墨が正確に引けていないと正確な加工ができないので,墨を引く練習も重要になってきます。
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ケガキ針という尖った工具を使って鋼板の表面に線を引きます。これを「ケガく」と言います。 格子状にケガき,交差したところにボール盤という機械で穴を開けます。 ドリルが高速で回転して鋼板に穴を掘っていきます。 ここでは,回転する機械の危険性と取り扱い等について,しっかり勉強してもらいます。 |
木工科の実習は「かんな」から始まりました。
正確に削ることができるように,かんな台の調整,かんな刃の研磨も繰り返し練習していきます。
やわらかい針葉樹材から始めて,堅い広葉樹材まで様々な木材を削って練習しています。
金属加工科の実習では「やすり」という工具を使って,鉄を削る体験をしてもらいます。
鉄を削ることによって,鉄の硬さを体感します。
鉄の硬さを体感すると,それを簡単に加工できる機械や工具全般に対する安全の意識も変わってくるようです。
令和3年4月8日,令和3年度入学式を行いました。
新型コロナウイルスによる感染拡大防止の観点から,今年度も規模を縮小しての実施となり,
入学生28名が校長から入学を許可されました。
式では校長が式辞を述べたほか、自動車整備科の学生が新入生代表として宣誓を行いました。
自動車整備科、金属加工科及び木工科の学生がスペシャリストとしての第一歩を踏み出しました。
専門知識と技能の習得を目指して訓練に励んでいただきたいと思います。
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