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掲載日:2013年2月15日

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平成24年度第4回「“みやぎの復興現場”訪問事業」(仙台広域圏)の概要

(1)山元いちご農園株式会社(山元町山寺字稲実60)

前身の山元いちご農園の構成員3戸の農地及びいちごハウス1.2haは全壊・流出したが,いちご産地復興のシンボルとして,平成23年6月に法人を設立。東日本大震災農業生産対策交付金を活用し,収益性の高いいちご生産が可能な大型ハウス等1.7haを整備した。同年12月に定植したハウスでは,平成24年2月から本格的な収穫を迎えている。
岩佐社長から説明いただいている様子
岩佐社長から御説明いただきました。

主な内容

  • 現在19名のスタッフがいます。雇用の創出につなげる企業が地域の中に出てこないと,被災地の復興に結びつかないと思っています。
  • これまで走りながらやってきましたが,課題もたくさんありました。その課題を聞いていただき,我々の後に続くいちご生産農家のためにも,支援をお願いしたいと思います。

知事のコメント

  • 山元町は温暖な地域で,いちご・ぶどう・りんごなど果実があふれる宮城県でも珍しい地域です。地域の特色を活かし,思い切って事業を拡大してほしいと思っています。
  • これからの農業を,付加価値の高いもの,利益の上がるものなど農家の皆さんが夢を持てる産業に育てていきたいと思っています。いちごにはその魅力があります。

(2)田所食品株式会社(山元町山寺字高地7)

町の特産品であるブドウ液を生産している大正7年創業の老舗。加工場及び農園が津波により被災したが,高台に移転し事業を再開。平成23年12月に法人を設立し,平成25年1月29日に新工場の竣工式を迎え,本格的な操業を開始した。
田所社長から説明いただいている様子

田所社長から御説明いただきました。

主な内容

  • ぶどうジュースの専門店として営業してきましたが,果樹園が被災してしまいました。
  • 被災した果樹園から原材料を収穫できるまでには5年から6年はかかります。それまでの間は,山元町の特産品である,いちご・りんごを原料にした新商品を開発し,ものづくりを通じて町の復興に役立てればと考えています。

知事のコメント

  • 地元で根付いていたぶどう液の製造技術が失われるのではないかと心配しましたが,もう一度立ち上がるという強い決意で新工場の竣工を迎えられたことに敬意を表します。大変だと思いますが,町と一緒に県としても応援していきたいと思います。
  • 今後も,おいしいぶどう液を作っていただき,地元の振興,多くの雇用に結びつけていただきたいと思います。

(3)JFみやぎ亘理支所荒浜小型底曳組合(亘理町荒浜築港通り25)

漁港施設や魚市場等の漁業生産基盤の各種施設をはじめ,小型底曳き網漁船11隻全船や漁具等に甚大な被害を受けた。国・県の事業を活用し,被災漁船の早期復旧を図り,仙台湾での底曳き網漁業の早期再開に努めるとともに,県からの委託で漁場に残存する震災がれきの撤去を実施し,仙台湾沿岸で操業する小型漁船の安全確保にも尽力している。
菊地運営委員長ほか関係者の皆さんから説明いただいている様子
菊地運営委員長ほか関係者の皆さんから御説明いただきました。

主な内容

  • 震災により,漁港施設,組合事務所,魚市場など壊滅的な被害を受けましたが,平成24年6月には復旧工事により再開することができました。
  • がんばる漁業復興支援事業で「JF幸邦丸」が新造されました。私たちにとって大きな一歩だと思っています。
  • 小型底曳き網漁船は,県の委託事業で仙台湾のがれき撤去作業をしています。通常の操業が再開されれば水揚げ高は増えますが,ヒラメ・スズキなど5種類の主力魚種が出荷規制を受けている状況であり,この点が非常に大きな課題だと考えています。

知事のコメント

  • 漁船については,がんばる漁業復興の制度を活用しながらということになると思いますが,皆さんがやりたいということに対しては,県としても協力していきたいと思います。
  • 漁が再開し,水揚げがあったとしても,放射能の問題で出荷できないということがありますので,補償については対策を万全にとりたいと思います。

(4)株式会社岩沼精工(岩沼市下野郷字大松原305-3)

津波により生産設備に甚大な被害を受けたが,東北各地の中小企業から機械の提供等の支援を得て,早期に操業を再開。さらに,岩沼臨空工業団地内の地域中核企業グループを早急にまとめ,第1次グループ補助金の採択を受け,地域の早期復旧・復興を牽引した。
千葉会長をはじめ関係者の皆さんから説明いただいている様子
千葉会長をはじめ関係者の皆さんから御説明いただきました。

主な内容

  • 会社が復興してから1年がたちましたが,ここまで順調に経過しています。
  • トヨタ自動車東日本株式会社ができましたので新規のビジネスにチャレンジしたいと思っていますが,商談会などに参加して,新規参入に向けての課題も見えているので,県の協力をいただければと思います。

知事のコメント

  • 御社のようなものづくり企業が復活していることを非常にうれしく思います。
  • 自動車産業への単独での新規参入は難しいと思いますので,セミナーなどに参加していただき,仲間を作り協力しあっていただければと思います。また,展示商談会などにも積極的に参加していただきたいと思います。

(5)株式会社ささ圭(名取市植松字入生48-1)

名取市閖上における老舗かまぼこ店として,地元はもとより,食材王国みやぎを代表する産品として支持される製品を製造していた。震災により本社工場は全壊・流出したが,市内で唯一被災を免れた店舗で手作りかまぼこの製造を再開。その後,グループ補助金の採択を受け,昨年9月に新本社工場を完成させ本格的な製造を再開した。
佐々木社長をはじめ関係者の皆さんから説明いただいている様子
佐々木社長をはじめ関係者の皆さんから御説明いただきました。

主な内容

  • 新工場はグループ補助金の認定を受けて新設しました。閖上の工場が津波の直撃を受けたため,一時は廃業も考えましたが,多くの皆さんの支援を受け続けることができました。今は,支援に感謝する気持ちも込めて,復興に向けて頑張りたいと思っています。
  • 工場の新設まで約1年半の空白期間があったことから,なかなか取引先が戻らない状況です。現在は高速道路のサービスエリアでの販売が主で,工場の稼働率も3割から4割といったところです。

知事のコメント

  • 大変な被災を受けられた中でも懸命に頑張っていただきました。新工場を視察させていただきましたが,社員の皆さんが生き生きと働いている姿を見て,本当にうれしく思います。
  • 笹かまぼこは宮城の特産品ですので,これが無くなれば,観光客の皆さんのお土産がなくなってしまうようなものですから,いろいろな形でご支援できればと思います。

お問い合わせ先

広報課調整班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-2285

ファックス番号:022-263-3780

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