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今年は,全国的にツキノワグマの目撃情報が多く,重大な人身事故も各地で発生しています。
宮城県でも10月16日に栗原市築館の山林で栗拾い中の女性がツキノワグマに襲われ,頭や顔などに怪我をしました。
当気仙沼管内においても近年,出没情報が多くなってきており,昨年度(令和元年度)には死亡事故も発生しています。県民の皆様にはツキノワグマの活動範囲や活動時間等の情報を正しく認識し,より注意を払った生活をお願いします。
また,農作物や生ゴミを屋外に集積等することはツキノワグマのみならず,野生動物に餌を与えていることと同じことになり,人間の食べ物に慣れた野生動物は農地や人家周辺を自分の餌場だと認識してしまうことにつながります。
今回,気仙沼地方振興事務所管内のここ数年の目撃情報についてまとめましたので,参考にしてください。
添付のグラフは,平成26年度から令和2年度(10月25日現在)までの気仙沼市及び南三陸町の目撃情報をまとめたものです。
一年ごとに目撃情報数が増減していますが,平成30年度が46件と多く,次いで今年度が35件となっています。平成30年度は気仙沼市大島地区(大島)で初めてツキノワグマが目撃され,その後,今年度まで毎年目撃されています。
また,管内の平成26年度から令和2年10月25日までの月別の目撃情報をまとめたグラフでは,5月から7月に右肩上がりで目撃情報が増加しています。これは,冬眠から覚めたクマが餌を求めて移動するためと思われます。
12月から4月にかけては冬眠期間となるため目撃情報は少なくなりますが,冬眠しないクマもいるため,まれに目撃情報があります。
もしもクマに遭遇してしまった場合には,状況にもよりますが,「そっと立ち去る」,「騒がない」,「子グマには近づかない」ことが鉄則と言われています。クマは元々臆病な動物ですので,静かにその場を立ち去れば襲われる危険性は減りますが,子グマの場合は母グマが必ず近くにいて見ていますので,子グマを見たら,その場から静かに,早く立ち去ることが肝心です。
上記は基本的なことですが,人もクマに対する気配りをしつつ,守るべきルールの下,共存・共生することが大切ではないでしょうか。
県自然保護課HP「クマ出没情報」のサイト
木の上で休むツキノワグマ
ツキノワグマの糞
ツキノワグマの足跡
クマ棚(クマが木の上でブナの実などを食べるときに折った枝でできる棚状のもの)
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