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7月24日,平成29年度JICA草の根技術協力事業としてマラウイ国から研修生4名を迎え,大河原地方振興事務所管内で研修を行いました。
宮城県では,平成22年度から「みやぎ国際協力プロジェクト」でマラウイ共和国との草の根技術協力事業を実施しており,かんがいの専門家派遣や,マラウイ国のかんがい技術者の研修生受入れを行っています。
今年は4名の研修生が来県し,当事務所では環境調査や水利施設の構造について学んでいただきました。
大河原地方振興事務所に到着後,研修に先立ち,研修生は当事務所長を表敬訪問し,両国の農業や研修の状況などについて意見交換しました。
かんがい施設等を建設するにあたり,構造や工事のやり方について,そこに生息する生きものへの影響をできる限り小さくする環境配慮という考え方を学んでいただくため,水路に生息する生きものを確認する方法として,サデ網での追い込みやタモ網による捕獲方法を学びました。
調査は柴田町上川名地区の水路等で行い,雨天のため研修生の安全を考慮し胴長を着用しての調査は体験できませんでしたが,地区の方の協力のもと,どのような生きものがいるか確認することができました。
捕獲後は,生きものの種の同定と環境配慮についての説明を行いました。
今回環境調査を実施した柴田町の上川名地区の方々と,地区の高齢化率や担い手不足の現状等について意見交換を行いました。
研修生達は,当地区の若者の少なさ,担い手がいないという現状に大変驚きながらも,楽しそうに交流していました。
昼食は,上川名地区の女性が運営している農村レストラン「縄文の幸」で,地区の方々と一緒にいただきました。
研修生達は,地元の食材を使った郷土料理にものめずらしそうにしながらも,堪能していました。
食後には,職員から名刺ケースやエコバッグのお土産を贈呈し,全員で記念撮影を行いました。
午後は,大河原地方振興事務所管内の特色あるかんがい施設として,村田町の岩淵堰と,蔵王町のいぼ岩分水工を見学しました。研修生達は,各施設の構造や仕組みに興味津々で,質問等も多く活発な研修会になりました。
この事業は,今年が第3期(H29~H31)のスタートであり,研修生は第1期からの通算で22名となりました。
今回の研修が広く活かされ,マラウイ国の農業がさらに発展することを期待しています
関連リンク:宮城県の国際技術協力(農業土木分野)
宮城県の国際技術協力(農業土木分野)(http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/nosonshin/miyagi-nn-international.)(農村振興課ホームページ)
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