ここから本文です。
近年,中山間地域の農業は過疎化による担い手不足や鳥獣被害がますます深刻になっていますが,
こうした状況の下,丸森町内の中山間地に位置する当組織では,集落の活性化と生産活動の維持を目的に,中山間地域等直接支払制度(※)に取り組んでいます。
今回は,当組織が行っているヒマワリ作付けの活動について紹介します。
※中山間地域等直接支払制度とは
農業の生産条件が不利な地域における農業生産活動を継続するため,国及び地方自治体が支援を行う制度として平成12年から実施されてきました。詳細は農林水産省ホームページ(下記リンク)をご覧ください。
*中山間地域等直接支払制度とは(外部サイトへリンク)(農林水産省ホームページ)
この「大張1区の2」集落協定は,平成12年度(第1期対策)から中山間地域等直接支払制度へ取組み始め,今年で18年目を迎えます。
取り組み始めた頃に比べると,鳥獣被害は増える一方で,構成員の高齢化や過疎化が進み,農地の維持管理がとても大変になってきています。
そのため,当組織では地域を少しでも元気づけようと,3年前から,作付けしていなかった農地に景観作物としてヒマワリの作付けを始めました。
年々面積を拡大させており,今年は約3haに作付けを行いました。
ヒマワリの種まきは地域の子ども達と一緒に行っており,子ども達との交流も地域の活性化へつながっています。
構成員の中には,お盆に帰ってくるお孫さんに見せようとヒマワリの管理に取り組んでいる方もいるそうで,子ども達の笑顔は地域の活力になっていました。
子ども達との植え付けの様子
当協定の代表を務める安島さんは,
「構成員には90歳近くになる人も多いが,しっかりと維持管理を行ってくれているのはこの制度があるから。本当に助かっている。」と話し,ヒマワリについては,「来年は作付け面積をもっと増やし,4.5haでの作付けが目標!」と意気込んでいらっしゃいました。
また,庶務を努める鎌田さんは,
「この中山間地域等直接支払制度のおかげで,農地の維持管理だけでなくいろいろなことに挑戦できるので,とても助かっている。以前は一人で草刈りしていたところも,この事業に取組み始めてからは地域のみんなが協力してくれるので,管理が楽になった。」と話されていました。
左から,大張1区の2集落協定 鎌田さん・安島さん ,丸森町農林課職員 引地さん
このヒマワリは,お盆に見頃となるように作付けされており,今年のお盆には満開となり見物客も多く好評だったとのことです。
ぜひ,みなさんも「丸森町大張」へ訪れ,中山間地でがんばる地域をのぞいてみてはいかがでしょうか。
宮城県では,中山間地域等直接支払制度への取組みを推進し,これからも農村集落や中山間地域の持続的発展を支援して参ります。
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
重要なお知らせ
こちらのページも読まれています
同じカテゴリから探す