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掲載日:2012年12月12日

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トピックス(H24)/ラビットアイブルーベリーの有望品種

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(農園研 園芸栽培部)

県内に普及しているブルーベリーの品種の多くは、北部ハイブッシュ系です。北部ハイブッシュ系は耐寒性が強く、果実品質も良いですが、土壌適応性が低く、多くの品種が盛夏期前に収穫のピークを過ぎてしまい、つみとり園には適していません。一方、ラビットアイ系は耐寒性や品質が劣ることなどから今までは導入が進みませんでしたが、近年、盛夏にあたる8月を中心に9月まで収穫でき、果実品質が向上した品種が増え、これらの品種の導入による需要の拡大が期待できます。また、ラビットアイ系は土壌適応性も広く栽培しやすいことから、宮城県で栽培できる品種を検討したところ、いくつかの有望品種を選定したので紹介します。

品種の説明(数字は、いずれの品種とも樹齢6~8年生の平均値で算出しています。)

  • 1)パウダーブルー;果皮は明るい青色でブルームが多いです。果肉は硬く、裂果は少なく日持ちが良い多収性品種です。暗青色になるまで収穫を待つと良食味となり、市場出荷、観光園両方に適します。樹の性質は、樹勢は強く直立性です。開花期間は5月上旬~6月上旬、収穫期間は8月上旬から9月中旬で、1樹当たり収量は3400g前後、1果重は1.7g、糖度は12.6%程度です。
  • 2)ビッグオースチン;種子が少なく食べやすいです。結果樹齢に達するのが早く、樹の性質は樹勢は中位で直立性です。開花期間は5月上旬~6月上旬、収穫期間は7月下旬~9月中旬で、1樹当たり収量は2200g前後、1果重は1.7g、糖度は11.5%です。
  • 3)ブライトウエル;果肉がしっかりしていて裂果も少なく収量は安定しています。樹の性質は樹勢が中位で、直立性です。開花期間は5月上旬~6月上旬、収穫期間は8月上旬~9月中旬で、1樹当たり収量は3100g前後、1果重は1.6g、糖度は11.3%です。
  • 4)バルドウィン;果皮は柔らかく、暗青色でブルームは少なく、食味は良いです。樹の性質は樹勢が強く、やや開張性です。開花期間は5月中旬~6月上旬、収穫期間は8月上旬~9月上旬で、1樹当たり収量はややバラつきがあり、3年平均では1200g前後です。1果重は2.1g、糖度は11.0%です。

(平成24年12月12日掲載)

ラビットアイブルーベリー各品種の開花期間の表

ラビットアイブルーベリーの各品種の収穫期間の表

ラビットアイブルーベリーの収量と果実品質の表

パウダーブルーの写真
写真1 パウダーブルー

お問い合わせ先

農業・園芸総合研究所花き・果樹部

名取市高舘川上字東金剛寺1(代表)

電話番号:022-383-8132

ファックス番号:022-383-9907

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