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(農園研 情報経営部)
塩水化した地下水の除塩対策として,逆浸透膜浄水器を利用した手法が,イチゴ生産現場で利用可能であったことから,普及に移す技術の参考資料(第88号)として提案しました。
現地試験の結果では,ECが2~3.3dS/m程度の塩水化した地下水では,ECは0.1~0.2dS/m,ナトリウムイオン濃度は9~50ppmに,塩化物イオン濃度は20~50ppmに低下し,十分潅水に使用できる水質を確保しました。また,浄水量は,水温20℃で1台当たり1立方メートル/日得られました。
現在,栽培用水確保の負担が軽減できるよう,効率的な浄水量の確保や逆浸透膜のメンテナンス方法等について引き続き試験を実施し,逆浸透膜を利用した塩水化した地下水の除塩マニュアルを作成する方向で試験を進めています。
ここでは,逆浸透膜の原理と現地試験の結果から,いくつかの留意事項についてお示しします。
[除塩効果及び造水量]
[設置方法]
(平成26年3月14日掲載)
図1 水温と造水量の関係
写真1 逆浸透膜への藻類の付着状況
写真2 排水管からの凍結状況
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