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小麦新品種「夏黄金」は,多収で製パン適性が優れることから,平成28年10月に奨励品種に指定されました。宮城県では,現在のパン・中華麺向け品種である「ゆきちから」を平成31年産から「夏黄金」に全面切り替える計画です。このため,実需者や生産者等に「夏黄金」の加工適性及び栽培特性を理解してもらうことを目的として,平成29年6月16日に古川農業試験場を会場に育成者である農研機構東北農業研究センターと共催で現地検討会及び試食会を開催しました。
現地検討会では,室内で「夏黄金」の栽培特性や試験成績の説明を行った後,場内栽培試験ほ場へ移動して生育状況を視察しました。参加者からは「ゆきちから」との栽培管理の違いや収穫時期の判断などの質問がありました。
試食会では,学校給食パン宮城協業組合様及び白石食品工業株式会社様試作のパンと有限会社島金商店様試作の中華麺を試食しました。各社の通常商品を対照品として評価を行いましたが,「夏黄金」の試作品はパン・中華麺ともに参加者のほとんどから対照品と同等以上という評価が得られました。外国産小麦との配合比を変えた試作品の中でも最も評価が高かったのは外国産小麦を加えずに「夏黄金」のみで作ったツイストパンでした。「夏黄金」の作付け開始により,県産小麦の需要拡大が期待されます。
写真1 試食会の様子
写真2 栽培ほ場の視察
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