東日本大震災宮城の震災対応記録

(職員インタビューによる震災の記憶・経験の伝承)

東日本大震災 宮城の震災対応記録 > 記録一覧 > 食料、飲料水及び生活物資の確保

ここから本文です。

食料、飲料水及び生活物資の確保

 震災当時の防災基本計画では、災害時に必要とされる食料・飲料・燃料・その他生活物資は、市町村の要請を受けた県が、国や提携自治体、企業等に供給を依頼し、県で集積後、市町村へ届けることとなっていた。しかし、当該業務を担当する災害対策本部・対策グループは4人しかおらず、膨大な需要と供給をさばききれなかった。緊急的に物資グループ4人を追加したものの、現場は混乱状態に陥った。
 生活物資の安定した供給体制が整うのは、発災から1週間後、宮城県倉庫協会に集配と在庫管理を委託してからであった。その間、仮の1次集積所となった各地域の合同庁舎では、本来、倉庫機能を持たないため、職員の人海戦術による搬入出作業が続いた。
 4月以降、各種インフラの復旧とともに、生活物資の供給は安定期に入るが、過去の大きな災害と同様に、膨大な量の支援物資の在庫が問題となった。県は自衛隊の協力を得て、無料配布会等を開催し、平成24年3月、全ての支援物資の処分を終えた。

後輩たちへのメッセージ

関連項目

東日本大震災-宮城県の6か月間の災害対応とその検証-

(宮城県総務部危機対策課・平成24年3月)

東日本大震災(続編)-宮城県の発災6か月後から半年間の災害対応とその検証-

(宮城県総務部危機対策課・平成25年3月)

東日本大震災~宮城県環境生活部の活動記録~

(宮城県環境生活部環境生活総務課・平成25年7月)

東日本大震災-宮城県の発災後1年間の災害対応の記録とその検証-

(宮城県総務部危機対策課・平成27年3月)

ご意見・ご感想

記録誌やインタビューをご覧いただいて、ご意見やご感想をお寄せください。

いただいたご意見の一部は当ページで公開させていただく場合がございます。ご了承ください。

投稿フォームへ