東日本大震災宮城の震災対応記録

(職員インタビューによる震災の記憶・経験の伝承)

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水道施設の復旧

 県内の水道施設は上水道、工業用水道ともに地震や津波による被害を受け、断水は35市町村全てに及んだ。発災当日から水道施設を管理する各事務所では、漏水箇所の確認と復旧工事に着手し、大崎広域水道事務所は3月23日までに、仙南・仙塩広域水道事務所は4月1日までに通水を完了した。しかし、4月7日に最大級の余震が東北地方を襲い、再び漏水し、再工事を余儀なくされた。その後、4月17日には一部断水区域を除いて県内の上水道が、4月22日には工業用水道が復旧。復旧が遅れ水源の井戸が塩水化していた南三陸町では、生活用水として塩水を水道から流す等異例の措置を取りながらも9月5日に上水道が復旧した。
 県が管理する三つの下水処理場(仙塩・県南・石巻東部の各浄化センター)は、津波により甚大な被害を受けた。主ポンプが被災したため、仮設ポンプのくみ上げでは間に合わず、上水道が復旧するに従い、市中に汚水があふれる事態となった。県は、主ポンプの応急仮復旧を最優先に行い、溢水に対しては緊急的に沈殿池を作る等の対応をし、4月上旬には溢水は解消した。
 6月から始まった下水処理施設の災害査定では、手続の大幅な簡素化が図られ、現地調査が困難で工法の決定ができない箇所については「協議設計(実施保留)」とした。平成24年度以降は、実施保留解除(実際の工事に着手する)手続に入ったが、市町村のまちづくり計画の進捗状況により、過去に例のない複数回の設計変更をせざるを得なかった。

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