公園施設の復旧

　発災後、県都市計画課では、県が所管する７か所の県立都市公園及び市町村が所管する１０３５か所の都市公園の被害状況を確認し、取りまとめを行った。県は、県立都市公園のうち、仙台港多賀城地区緩衝緑地、岩沼海浜緑地、矢本海浜緑地、及び県総合運動公園をがれきの一次仮置場等として使用することを決断。緊急物資輸送経路確保のため、がれきの撤去や舗装補修等の応急復旧工事を早急に実施した。
　災害査定については、市町村分を合わせ約90件、事業費約46億円で決定した。内陸側の公園は津波による被害がなかったため、通常の査定資料の整理が可能であったが、沿岸部の公園は工事資料の大半が流失していたため、国と協議を行いながら査定を進めた。
　加瀬沼公園、県総合運動公園は平成24年内に、仙台港多賀城地区緩衝緑地は平成25年度に復旧工事が完了。海岸部に位置する矢本海浜緑地と岩沼海浜緑地は、一時避難場所となる築山の整備や、避難道路となる公園進入路の新設等の整備を行った。