東日本大震災宮城の震災対応記録

(職員インタビューによる震災の記憶・経験の伝承)

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農林水産物の販路回復支援

 震災により県内の食品製造業は、施設の流失や損壊等の甚大な被害を受けた。県は販路回復のためのイベント再開にいち早く取り組み、平成23年5月から行政庁舎1階ロビーにおいて物産展を開催し、9月からは各地の百貨店の協力を得て「宮城の物産と観光展」を開催。10月には「みやぎまるごとフェスティバル」を例年どおり開催した。全国から支援の申出もあり、各地で商談会や物産展を開催したが、震災により一度失われた販路を回復するためには、商品の競争力や事業者の商談力の強化等、総合的な支援が求められた。そのため、県は平成26年度から「食産業『再生期』スタートダッシュプロジェクト」を開始し、様々な事業展開を行った。
 福島第一原子力発電所の事故により、県産農林水産物及び加工品の輸出は、震災発生後からほぼ全面的にストップした。県は宮城県食品輸出促進協議会と連携し、海外見本市への出展、商談会やセミナーの開催等を通して、輸出に取り組む県内事業者を支援した。
 震災前、北海道に次いで全国2位の生産量を誇る有力な地場産業であった水産加工業については、沿岸部を中心にほぼ壊滅的な被害を受けた。県は平成24年度から、各種展示会及び各種商談会の開催、水産加工品データベース「サカナップみやぎ」の運用開始、「みやぎ水産の日」の制定等、様々な販路回復事業を展開した。また、民間企業や宮城県漁業協同組合との連携により、殻付きカキや産地魚市場のブランド化等に取り組んだ。

後輩たちへのメッセージ

関連項目

東日本大震災-宮城県の6か月の災害対応とその検証-

(宮城県総務部危機対策課・平成24年3月)

東日本大震災-宮城県の発災後1年間の災害対応の記録とその検証-

(宮城県総務部危機対策課・平成27年3月)

東日本大震災 復旧期(平成23年度〜平成25年度)の取組記録誌

(宮城県震災復興・企画部震災復興推進課・平成27年3月)

東日本大震災 再生期前半(平成26・27年度)の取組記録誌

(宮城県震災復興・企画部震災復興推進課・平成29年3月)

東日本大震災~復旧・復興に係る宮城県農林水産部の対応記録~第2集 平成24~27年度

(宮城県農林水産部・平成29年9月)

東日本大震災 再生期後半(平成28・29年度)の取組記録誌

(宮城県震災復興・企画部震災復興推進課・平成31年3月)

宮城の水産業(令和3年度版)

(宮城県水産林政部水産業振興課・令和3年4月)

宮城の水産業(令和4年度版)

(宮城県水産林政部水産業振興課・令和4年4月)

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