東日本大震災宮城の震災対応記録

(職員インタビューによる震災の記憶・経験の伝承)

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医学部の新設

 東日本大震災の発生以前から宮城県は仙台市以外の地域で慢性的な医師不足に陥っており、震災でさらにこの状況に拍車がかかり、地域医療の再生・充実が喫緊の課題となった。県は、平成23年12月に4県共同で医学部新設の要望を行ったのを端緒に粘り強く国への要望活動を行い、平成25年12月17日、1979年以来となる医学部の新設が3省庁合意で発表された(「東北地方における医学部設置認可に関する基本方針について」)。
 基本方針に掲げられた「大学と地方公共団体が連携し、卒業生が東北地方に残り、地域の医師不足の解消に寄与する方策を講じること」を踏まえ、県は、独自の「資金循環型医学生修学資金(ファンド)制度」や「医学部新設等支援費補助金」等の新たな制度設計を行った。宮城県内からは、東北福祉大学と東北薬科大学が応募の意思表明をしていたが、応募締切りの直前になり、東北福祉大学が応募を断念。県は支援する側から一転、県立宮城大学医学部として応募することとなった。
 平成26年8月、国による審査の結果、東北医科薬科大学の構想が選定されたことにより、県は、地域医療の現場において、東北大学等の関係機関と東北医科薬科大学の橋渡しや調整の役割を担うこととなる。
 平成27年8月、文部科学省から東北医科薬科大学医学部新設が正式に認可された。

後輩たちへのメッセージ

関連項目

東日本大震災復旧期(平成23年度~平成25年度)の取組記録誌

(宮城県震災復興・企画部震災復興推進課・平成27年3月)

東日本大震災再生期前半(平成26年度~平成27年度)の取組記録誌

(宮城県震災復興・企画部震災復興推進課・平成29年3月)

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