掲載日:2022年1月19日

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宮城県知事記者会見(令和4年1月17日)

知事定例記者会見

【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)。

【知事発表項目】東日本大震災風化防止イベントについて

村井知事

本日1月17日は、阪神・淡路大震災の発生から27年を迎える日であります。お亡くなりになられた方々に対しまして改めて哀悼の意を表します。
兵庫県からは、東日本大震災が発生した直後から多大なご支援をいただき、大変感謝をしております。また、震災の風化を防止するための取り組みについても、改めて敬意を表するものであります。
さて、東日本大震災の発生から今年で11年を迎えます。時間の経過とともに震災の記憶や関心の低下が懸念されていることから、東北の被災4県、青森県、岩手県、宮城県および福島県では、平成29年度から、東京都の協力をいただき、都内で東日本大震災の風化防止と支援の呼びかけを目的としたイベントを実施しております。
これまでは一日限りの集客型イベントを実施しておりましたが、新型コロナウイルスの影響により、昨年度は中止せざるを得ず、今年度もその動向が見通せないため、今回からオンラインによるイベントを主軸とした手法といたしました。
このモニターをご覧ください。
イベントの名称は、「東日本大震災風化防止イベント~さらなる復興に向けて2022~」で、コンセプトとなるキャッチコピーは「ささえる、つたえる、つながる。これからも。」でございます。
特設サイトの公開は21日金曜日からとしており、私をはじめ東北4県の知事と東京都の小池知事さんが、メッセージ映像などのコンテンツを段階的に掲載してまいります。私も先日収録を行いましたが、他の知事さんたちとの合作で映像を作る経験はなかなかないことでございますので、ぜひご覧いただきたいと思います。
また、こちらにありますように、東北にゆかりのある著名人の方々からも東北の魅力を交えたメッセージ動画をいただくことにしており、本県の関係者といたしましては、俳優の村上弘明さん、声優の山寺宏一さん、女優の岩田華怜さんにご協力をいただきます。
本日は、復興情報の発信などでこれまでもご協力をいただいた岩田さんのメッセージ動画をご用意いたしましたので、ご覧ください。こちらです。
(動画放映)
特設サイトでは、これらのほか、復興にまつわる「食」のストーリーや活気あふれる朝市の状況などをご紹介するコンテンツを多数取りそろえ、多くの方々に被災地の「いま」を感じていただける仕立てとしているほか、抽選で東北4県の県産品が当たるハッシュタグキャンペーンやオンライン語り部など、魅力的な参加型の企画も数多く用意しております。
さらに、都内の東北4県アンテナショップの周遊企画や都心部での風化防止イベントの開催も計画しているところではありますが、今般の新型コロナウイルスの感染状況によっては中止になる可能性もございます。中止となった場合には、速やかに特設サイト内で案内するようにいたします。
そのほか、イベント全体の概要につきましてはお配りしております資料に記載しておりますので、後ほどご覧いただきたいと思います。
最後になりますが、ぜひ多くの皆さまにこのイベントにご参加をいただき、改めて東日本大震災に関心を持っていただくと共に、東北の魅力あふれる「いま」の状況に触れていただくきっかけにしていただければと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
私からは以上でございます。

Q

今年の3月11日の県としての追悼イベントというか追悼式に関する考え方というのは、コロナの状況によりけりというところもあるのだと思うが、今のところどのようになっているか。昨年、その前どおりとなっているのか。

村井知事

献花台は今までと同じように置きます。そして、幹部がみんな手分けをいたしまして、追悼式を行う市町村があれば、そちらのほうに関わるということになっております。

Q

知事が出向かれるのは、今年は。

村井知事

今年は行く予定にしております。

Q

順番の通りということか。

村井知事

はい。ただ、もうおやめになるところとか、あるいは規模を縮小してとか、いろいろありますので、今、それを調整しているところであります。

Q

順番としてはどこになるのか。

村井知事

前日に2カ所(訂正:1カ所)行って、当日に1カ所行ってみたいな感じです。

担当課

順番としては岩沼になります。
今のところ前日に行く予定にしてございまして、岩沼市のほうの要望ございますので、前日岩沼。その後、予定としては七ヶ浜を考えているところでございます。

村井知事

もしかしたらこれで最後になるかもしれないですね。もうほかのところもやらないという形になっていますので。

Q

知事が出向くことは。

村井知事

ええ。規模が小さいところはやらないということになっています。来年になってみないと分からないですけれどもね。また再開するとなるかもしれないし。今のところはそういう形です。

記者発表資料1(PDF:210KB)(別ウィンドウで開きます)

記者発表資料2(PDF:2,218KB)(別ウィンドウで開きます)

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トンガ大規模噴火による津波について

Q

一度気象庁が津波の心配はないという情報を出してから、夜中に警報と注意報を太平洋沿岸部に発令した。自治体の避難所開設などの動きにも影響を与えたと思うが、この気象庁の一連の対応についての評価を教えてほしい。

村井知事

今回の津波の発生メカニズムは地震の津波と異なって予測することが非常に難しかったと、知見がなかったということだそうであります。人命に関わることでありますので、しっかりとこうした知見を積み重ねて、早め早めの対応につながるようにしていただきたい、努力をしていただきたいと思います。

Q

今、県としては、注意報が出た段階で市町村のほうに避難指示を出すように一応求めていると思うが、今回、市町村によってばらつきというか、直近の福島の地震の津波のほうでも対応が分かれたところがあったかと思う。今回、確か南三陸が避難指示を出さなかったようだが、こういった、県としては避難指示をしてほしい、でも市町村としてはばらつきがあるというこの状況について、改めて受け止めを伺う。

村井知事

これは私が強制することではないんですけれども、やはり危険を予知した場合は早め早めの対応が必要なのではないかと思います。今回の件、しっかりと検証いたしまして、次につなげてまいりたいと思います。

Q

県としては避難指示はやっぱり出したいという、避難指示は出してほしいという思いと、市町村のほうで食い違いというか、高台にいるからまだ避難指示はいいだろうという、そのギャップがずっと続いている状況はあまりうまくないのかなと思うが、その辺の食い違いについては、これから何か制限させていく予定などもあるのか。

村井知事

今のところはそこまでは考えていません。これはやはり地域の特性というものもありますので、現場を一番よくご存じの市町村長が、市町村が判断をなさるのがいいと思います。ただ、われわれといたしましては、早め早めに正確な情報を伝えるように努めていくということが重要だと思います。私としては、できるだけそういう情報が出れば避難をしたほうがいいだろうと思いますが、間違いなく安全だというところにおるという方まで避難をする必要があるのかと言われたら、これはやはり、現場を知っている人間が判断をすればいいんじゃないかということになると思います。

Q

漁業被害がいくつかここにあるが、被害の取りまとめ、今の段階で何か分かっていれば教えてほしい。

村井知事

現在調査中ですが、漁船の転覆、流出、ワカメ施設での被害などがあるようです。現在まだ取りまとめ中ということでございます。

Q

どれぐらいに分かる予定なのか。

村井知事

どれぐらいに分かりますかね。
ちょっと現場に行ってみないと分からないものですから、どれくらいで分かるかということを申し上げる、ちょっと今の段階では難しいですね。できるだけ早く取りまとめていく必要があるだろうと思っています。

Q

人的被害というのはないのか。

村井知事

ありません。

Q

まだ現状が精査できていない、前ということで大変恐縮だが、今後、いわゆる水産の被害が出た場合、県として何か支援とか救済するような措置は何か取るのか。予定はあるか。

村井知事

まず、被害の状況を把握しまして、その後、これ全国的に恐らく被害が出ているかと思いますので、国の対応などを見ながら、県独自の対応が必要かどうか検討してまいります。

Q

先ほど自治体ごとの避難指示の発令等の対応についての質問があったが、避難指示が出た自治体においても、今回は現場を回ると、避難所は開設されたものの避難をされる住民の方の動き自体があまりなかったという自治体も多かったように思う。こうした避難指示が出た中での住民の今回の行動についての受け止めと、どうあるべきかということと、住民の側から立ってどうあるべきかという点を伺う。

村井知事

これはもう、そういうふうに市町村が避難指示を出した場合は、可能な限りというか、必ず避難をしていただきたい、するべきだろうと思います。東日本大震災でやはり避難指示に従わずにその場にとどまって亡くなった方がたくさんいたわけでありますので、忘れてはいけないことだろうと思います。

Q

考え方として、注意報の段階で原則避難指示という形を取ることによって、避難指示が発令されるハードルが下がったという状態になると思うが、それによって、逆に結果として、避難指示が出たからといって個々の住民の方がご自身の判断で、すぐに指示が出ることによって避難を必ずしもしないという行動結果が生まれているようにも見受けられるが、そういった観点で、先ほどの避難指示の発令の基準の在り方と住民の行動をいかに促すかという兼ね合いでどのように考えるか。

村井知事

これはもう早め早めに避難をしていただくということで、やや拙速であっても早めに指示を出すということになっております。これは過去ありましたいろいろな災害を受けて、教訓として取り入れたものでありますので、これは住民の皆さんはそれに速やかに従うということが何よりも重要だと思います。個々の判断でやると大変な被害が出てしまう可能性は十分あるということであります。今まで何回もそれで失敗しておりますので、これは訓練を積み重ねまして、皆さんが心手期せずして行動できるようにしていくということが重要だろうと思います。

Q

今回の潮位被害が重大な影響を及ぼさなかったことはよかったなと思うが、実際にトンガではまだ音信不通の状態が続いていて、被害状況などが判然としない。県としてトンガに対してどのような救援措置を講じる考えなのかを伺いたいと思う。11年前の震災のときには、トンガから被災者に対して1,000万円規模の義援金が贈られたりとか、そんなに額は多くはないと思うが、トンガの子どもたちが里芋とかを被災地に支援したりとか、そういう心温まることもあった。やはり津波という被害を受けた宮城県だからこそできる支援の在り方ということもあると思うが、知事としてはどういうふうに考えているか。

村井知事

まだトンガの被害が明らかになっておりませんので、具体的なことを考えておりませんが、東日本大震災でお世話になったという恩を忘れたわけではありませんので、被害の状況によっては県としても支援というものを考えたいと思います。

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新型コロナ濃厚接触者の待機期間短縮について

Q

先週、政府が濃厚接触者の待機期間について、一般の人は14日から10日に短縮するような措置にした。この措置に対する受け止めと、これに関連して県の体制の変更があれば教えてほしい。

村井知事

今回は、濃厚接触者の待機期間について、現時点までに得られた科学的知見に基づいて、最終曝露日と言うらしいんですけれども、陽性者との接触等から10日間経てば大丈夫だというふうに短縮になりました。また、社会機能を維持するために必要な事業に従事する方については、自治体の判断により10日間を待たずに、検査結果が陰性であった場合でも待機を解除することができるようになりました。
これはそういった趣旨にのっとって判断をされたものでありますので、私は短くなってよかったのではないかと思っています。これは知事会としても要望していた内容でございますので、それがしっかりと受け止められたものと思っております。

Q

県の体制の変更などはあるか。

村井知事

現在、濃厚接触者については自宅で待機をしていただいておりますので、これについてはしっかりと周知徹底していきたいと思っております。

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新型コロナ感染者増加に伴う県の対応について

Q

9月以来となる100人超えの1日当たりの感染者数になっているが、先般の対策本部会議でレベル2という判断をされているかと思う。この引き上げということも視野に入ってくるとは思うが、今どのようにそれに関しては対応する予定か。

村井知事

今日も朝、幹部会で保健福祉部長に、ホテルの確保を早め早めにするようにという指示を出しました。まずは、今のところ現時点でまだ重症者はゼロです。中等症の、厳しいほうの中等症ですね、そちらの方が若干出ているということでありますので、決して安心できるような状況ではないと思っておりますが、昨年の同じ時期と比べますと安定をしているのは事実だと思っております。レベル判断というものも国から示されておりますので、それにしっかりと呼応するように検討してまいりたいと思っております。
なるべく無症状者の方、軽症の方はホテルに入っていただきまして、病床に余裕を持たせたいと思っています。また、近いうちに主要病院長会議の開催をいたしまして、病床の確保、早め早めの確保を私からお願いをしたいと思っております。

Q

今最後におっしゃった件だが、今、500床余り、確かキープされていると思うが、さらにそれよりも増やす方向でお願いをしていくということか。

村井知事

今のところは500床しっかりそのまま確保しておいてくださいというお願いですね。今後、患者が急激に増えてきて、重症化するような状況になってくる、中等症のシビアな中等症になる方も増えてくるということになれば、病床部分を確保する必要がありますので、そのときは柔軟に対応していただけるようなお願いをする。それで皆さんで合意を得ていくということが重要だと思っております。今すぐということではないです。

Q

前回、ホテルの確保について、今の400台から2,600まで増やすには、キャンセル手続等があって1カ月から1カ月半ぐらいかかるんじゃないかという見通しを示されたが、そこの2,600まで増やしていく難易度ということに関しては、今も、その1カ月から1カ月半ぐらいかかるというところについては変わっていない状況か。

村井知事

はい。具体的な目安がありまして、担当いるかな。だいたいどれくらいで2,700床まで確保できるかというのが言える担当いますか。

担当課

状況は変わっていないと思います。

村井知事

できるだけ早く確保するということで、今、ホテル側と交渉しております。まだいつごろ確保できるというところまで申し上げる段階に至っていないということであります。ただ、現在、比較的まだ宮城県の場合は患者の発生が落ち着いておりますので、何とか間に合うのではないかなという見通しは持っているということであります。

Q

まだ食事券等を県のほうで発行しているが、飲食の在り方について、100人超えになったが、現時点ではこのまま経済を回していくという方向は継続するということでよろしいか。

村井知事

はい、変わっておりません。レベル判断、基準を示しましたので、その基準に達したらということにしたいと思っています。

Q

発行も今のところ、当面は維持するということか。

村井知事

はい。レベル2プラスになったら発行をやめて、利用も自粛を求めると。レベル3になったら旅行割引はやめるという形ですね。まだ現時点ではレベル2でありますから、今のとおり、現状のとおり変更なしということです。

Q

対策会議等を近く開く見通しがもしあれば教えてほしい。

村井知事

今のところありません。レベル判断を変えるような場合ですね。また、病院長会議を開催いたしますけれども、病院長等、あるいは専門家の先生から、開催したほうがいいというアドバイスがあれば開催をすることになります。

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大川小学校周辺での行方不明者捜査終了について

Q

大川小の周辺の行方不明者の捜索について、石巻市さんが本年度で終える予定だということで公表された。この点については、知事としてはどのように受け止めるか。

村井知事

間もなく11年ということになりまして、調べることができるところは調べ尽くしたということだと思います。ただ、ご遺族の方からすると、まだまだという思いもあるのだろうと思います。これは、大川に限らず、宮城県内全てだと思いますが、被災者の皆さんに寄り添った対応をしながら、どこかで区切りをつけなきゃいけないということもご理解をいただけるように、しっかりと説明をしていくということが重要だと思います。

Q

他の自治体だと、例えば岩沼さんだと追悼式に代わって献花台を設けたりとか、そういう形で、ほかの自治体でも犠牲者を悼む悼み方もちょっと変わってきていると思うが、その点については、やはり自治体のやり方を尊重するという考えか。

村井知事

時間の経過というものも重要な要素です。従って、被災者の皆さんの、特に親族を亡くされた方、友人を亡くされた方の気持ちというものを冷静に、どのタイミングでどのようなことをすればいいのかということを判断していくことが重要だと思います。
実は、宮城県も本庁、それから地方振興事務所に献花台を去年まで設けていまして、今年をどうするかという議論がありました。10年が節目ですので今年はやめようかという話もあったんですけれども、まだ少し早いのではないかと県は考えました。献花台については、もう少しそのまま、県庁だけでもやったほうがいいのではないかということで、県庁の献花台は昨年と同じように継続をさせていただくことにしたということです。ただ、地方振興事務所については、今回はやめることにしたということです。

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