掲載日:2023年8月2日

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宮城県知事記者会見(令和5年7月31日)

知事定例記者会見

【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)。

  【知事発表項目】新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に向けて

村井知事

新型コロナウイルス感染症は感染症法上の5類感染症に位置づけられましたが、県内では増加傾向が続いております。特に7月に入ってから感染が拡大しており、今年の夏のさらなる感染拡大も懸念されております。

今の時期、夏休みやお盆の帰省等で高齢の方と会う機会や大人数で集まることが増えると思いますが、感染予防に心がけ体調を整えるように配慮をお願いいたします。高齢者や基礎疾患のある方が感染すれば、重症化リスクも高まります。換気や小まめな手洗い、手や指の消毒、場面に応じたマスクの着用といった基本的な感染対策は引き続き有効であります。

重症化リスクの高い方への感染を防ぐため、医療機関、高齢者施設などを訪問する場合や、混雑した公共交通機関を利用する場合には、マスクの着用が効果的であります。発熱や風邪症状など感染の疑いがあり受診される場合は、医療機関へ事前の電話連絡の上、受診をお願いいたします。

特にこれは医療機関から強く言われております。熱のある方がすぐに病院に行きますと、お年寄りの方やあるいは基礎疾患を持った方が病院におられる。コロナでない方にうつしてしまう可能性があるということでありますので、熱のある方はすぐに病院に行かずに、まず病院に1本電話を入れていただきたいと思いますし、微熱の場合は風邪薬などを飲んでちょっと様子を見るというようなことも必要だと思います。そして、キットを買って自分でちゃんと調べて、コロナかどうかというのを調べるということも非常に重要だと思います。むやみやたらにすぐに病院に行ってしまうと、そこに通院されている方にうつしてしまう可能性がありますので、熱があって病院に行くときには病院に1本、電話をぜひ入れていただきたいと思います。

また、体調不良時に備えて、抗原検査キットや解熱剤等の常備薬を事前にご準備いただくようお願いいたします。新型コロナウイルスに感染された方は、発症後5日間の療養を推奨しております。かかったということになりましたら5日間は療養していただきたいと思います。これはお願いであります。ほかの方に感染させないようにご配慮をお願いいたします。

県民の皆さまにおかれましては、感染が再拡大しないよう引き続き熱中症に注意をしながら適切な感染対策をお願いいたします。今非常に暑いので、このように室内を閉め切ってエアコンで生活されている方が多いと思うんですけれども、その分空気が換気されませんので、コロナにかかってしまう可能性が高くなってしまうということで、夏のこの時期に広がっております。従って、エアコンをつけて暑くても30分に1回、1時間に1回ぐらいは窓を開けるといったような形で、軽い換気をぜひしていただきたいと思います。電気代はちょっとかかりますけれども、コロナにかかって苦しむよりはいいということでご協力をお願いいたします。

私からは以上です。

Q

県のほうからこのような呼びかけが出たのは、やはり住民の方々に危機感を持ってもらうということで、これまで度々話題になったのが注意報、警報ということになるかと思う。先日、知事は全国知事会に参加されて知事の方々と会う機会もあったかと思うが、注意報、警報についてはどのような状況であるのか、知事のお考えを伺う。

村井知事

現在、まだ注意報、警報の発出基準というのは設けられておりません。全国統一の基準を設けることが私は正しいのではないかと思っております。何でもそうですけれども、時機を失しないようにするということが重要です。国としては、国の考え方としては、しっかりとした統計が得られていないということなんですけれども、正確性よりも、やや拙速であったとしても皆さんに危ないよということを早めに発出するということは非常に重要だと思います。

現在まだ病床が埋まってしまって沖縄のようになってはおりません。埋まるという状況にはありませんけれども、重症者が今2名出ました。やはり高齢者の方、基礎疾患のある方が重症化になっているということ、それからベッドもだんだん埋まりつつあってもう200床を超えておりますので、次第に病床が塞がっていく可能性がありますから、やはり皆で協力して感染が広がらないように注意をしていただきたいと思います。その上で、注意報あるいは警報というものを県独自で発することはあると思いますが、まだ現在はその状況にまでは至っていないと考えているということであります。

Q

病床が200床を超えているということが分かったが、県全体で何床なのか。

(担当課)

新型コロナ調整室です。確保病床で416床確保しています。

村井知事

半分ですね。約半分埋まってきている。

Q

重症用の数字はあるか。

(担当課)

すみません、今重症用の数字がないので。

村井知事

重症のベッドがどうであるかというのは後で投げ込みいたします。

Q

確認だが、今日知事がこういうメッセージを出したのは、お盆前のタイミングだからということなのか、この資料にあるグラフの数字を受けてということなのか。

村井知事

どちらもあります。数が伸びているということ、それからしばらく記者会見ができませんので、そういうこともあって今日発表したということです。この後ずっと伸び続けてしまいますと、300床、400床ということになってしまいまして、県が間に入っていろいろ調整も必要になってくるかなと思いますので、ぜひ入院しなくて済むように皆さんで協力をしていただきたいと思って発表いたしました。

Q

1医療機関当たりの患者数はこの数字を見れば増えているというのは分かるが、ただこの数字が果たしてどういうものかというのが、先ほど知事も言われたように統一的な基準はない。本格的に2桁台になると多いのかなと思ったりもするが、あるいはグラフのカーブが上昇幅が高いと増えているのかなと思っているが、この数字に関する県の判断というのはどういうものなのか。

村井知事

これはあくまでもトレンドを見る数字です。分かりやすく言うと、1つの病院で1週間で15人ぐらい出ているということですから、1日当たり1つの病院で2人ということですので、続々と患者が病院に行っているわけでは決してないということです。ですから、この数字はトレンドを見るための資料として見ていただいて、やはり患者が逼迫してきているかどうかというのは、今準備している病院の病床がどのような形で埋まっているのかというところが重要だと思います。

コロナも非常に軽い患者さんもおられまして、自分で検査をしてコロナだったということで、市販の風邪薬等を飲んで解熱剤を飲んで熱を落として、5日間ほどして回復する方も中におられるというわけであります。そういった方がある程度多くてもそれほど大きな社会的な影響はないんですが、病院がどんどん埋まってくるとなるとかなり大きな影響がありますから、やはり指標として大きいのは病床の稼働率がどうなのか、重症者の数がどうなのかということ。ここにやはり力を入れて見ていただきたいなと思います。これはあくまでもトレンドとして見ていただければと思います。

Q

そうすると、県の独自の注意報なりなんなりというものを出すタイミングでは、1医療機関当たりの患者数よりも、病床が埋まっているかどうか、416のうちの今200ぐらいということだが、それがどのくらいになったかで見極めるということか。

村井知事

そういうことですね。病院間の病床の調整を、県が間に入ってやらなければならなくなるような状況が見えてきたら注意報、やらなければならなくなったら警報といったような形にだんだんなっていくのではないかと思います。

記者発表資料(PDF:1,910KB)

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  仙台市議会議員選挙の結果を受けて

Q

昨日の仙台市議選挙で、維新の候補が5人全員当選となった。県庁所在地で勢いを見せた形だが、知事の受け止めを伺う。また、この市議選の結果、秋の県議選に与える影響があるかどうか、知事の所感を伺う。

村井知事

これはやはり昨年の参議院選挙や統一地方選挙で出た数字が、そのまま現れたものと思っております。日本維新の会の皆さんは、身を切る改革を掲げ行政改革など熱心に取り組まれる政党でありまして、そういった意味では私と考え方が近い部分もあるのかなと思っていますので、今後の活躍を期待したいと思っております。

県議会議員選挙については、これはまた違う選挙でありますので、どういう結果になるのか、まだ候補者も出そろっていない状況ですので、今の段階では何ともコメントはできません。

Q

4病院のことを争点にして話している候補者もいたが、知事から見て、県主導の4病院再編が市議選にどういう影響を与えたか、論戦をご覧になっていかがだったか。

村井知事

これは候補者それぞれですけれども、争点になったかとか、影響があったかどうかというのは、全ての候補者がどうしたかということだと思っておりまして、この問題はあくまでも県政課題でありますので、市議会議員選挙の争点にはあまりなじまないのではないかなと思っておりました。当然そうであったとしても、それぞれの候補者が有権者に向けて何をアピールするかというのは自由でありますので、それは戦略、戦術の立て方としてあってもおかしくはないだろうなと思います。県議選でも国政等についてお話しする方もおられますし、地元の市町村の課題についてお話しする方もおられますので、それは私は当然あっておかしくないと思っています。

Q

市議選の争点とはそぐわないということだが、あまり今回の論戦というのは県の考えに影響を及ぼすことはないと。

村井知事

そうですね、私はあくまでも知事選挙で公約として掲げてやりましたので、やはり公約の達成のために全力を尽くすというその1点に尽きます。

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 県内4病院の再編について

Q

4病院の関係で伺う。精神医療センターと東北労災病院の移転合築について、県は9月をめどに基本合意という資料を関係先に示していた。これについて知事は年度中の早い時期にと言っていたが、今どのような状況なのか教えてほしい。

村井知事

新聞を見てびっくりしました。決して私は9月をめどにということを指示したつもりはありませんで、ずっと言い続けているのはできるだけ早い時期、今年度のできるだけ早い時期にということであります。何かの内部資料が出たのかもしれませんが、私が職員に9月をめどにやりなさいと言ったことはございません。できれば8月中にでも合意したいと思っていますし、間に合わなければ9月、9月に間に合わなければ10月、11月、できるだけ早くまとめていきたいと思っています。

精神医療センターについてはいろいろなご意見がございますので、いろいろなご意見を聞きながら、いろいろなことを軌道修正しながらでもなんとか取りまとめていきたいなと思っています。

Q

基本合意の時期については、がんセンターと日赤のペアとずれる可能性もあるという話をされていたが、それも9月ということでは当然なくてということか。

村井知事

そういうことですね。9月になれば9月がいいとは思うんですけれども、できれば8月、無理なら9月、それも無理なら10月ということで、できるだけ早く取りまとめをしたいなと思っています。

Q

先ほどの質問で、市議選の争点にはなじまないのかというお話があったが、10月には県議選が行われるが、そことの関係はどうか。

村井知事

県議選は当然、これは県政の課題、今最大の課題の一つになっていますので、これは当然いろいろな議員の方がそれぞれのことをおっしゃって、この問題について、これは一つの争点になり得るのではないかなと思います。

Q

その前にしたり後にしたりというのはどうか。

村井知事

そういうことは一切考えていないです。まさに県民の命に関わることですし、特に精神医療センターは本当に古くて、私もこの18年間ずっといろいろ土地を探し続けてきてなかなかうまくいかなかったものですから、早く建ててあげて患者さんもできるだけ個室で安心して、またそこで働いているスタッフの方もいい環境でお仕事をしていただきたいなと思っていますので、県議選があるから後にずらすとか、前にずらすといったようなことは全く考えていません。

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  処理水の海洋放出について

Q

処理水の関連で1つだけ聞きたい。先日土曜日に西村大臣が県漁協を訪れて、放出の前に必要であればしっかりとした迅速な支援に努めて対応していくということを述べていた。先日知事も実際に東京を訪れて、西村大臣に風評被害対策を訴えたが、今回の西村さんの反応について知事の受け止めと、県漁協のほうはそれは当然だと組合長はおっしゃっていたが、その言葉についても一言いただければ。

村井知事

政府として非常に重く受け止めているということだと思います。私も大臣がお越しになるということだったので、もしかしたら放出の具体的な時期について何らかのお話があるのかなと思ったら、そうではなくて、大臣が自ら来てそしてお話を聞いて、できる限りの対応をすると、放出前であっても対応するということでありましたし、漁協の皆さんも既にアワビ、ホタテの値下がりが始まっているんだという声をしっかり伝えていただいた。よかったと思っております。このような形で政府のほうから大臣が自ら来て膝詰めで話をするということは、評価をしていいのではないかなと思っております。

Q

その上で訴えていくこととしては、県としてはもう変わりないということですか。

村井知事

変わりないです。

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  インドネシア出張の成果について

Q

海外出張でジャカルタに行かれたと思うが、5日間の成果はいかがだったか。

村井知事

思った以上に大きな成果でありました。今回、労働大臣立ち会いの下、労働事務次官と私、協定締結をいたしまして、技能実習生の派遣について政府を挙げて協力をするというものをいただきました。実はこれ都道府県では全国初めてだったそうであります。それだけインドネシア政府として、今回の宮城県の動きを期待をしてくれているというふうに受け止めました。

また、送り出し機関にも行きましたけれども、私は円安で日本に来たがらない人が多いのではないかなと思ったんですが、実はインドネシアは今人口が非常に増えておりまして2億4,000万人ぐらいになっておりまして、失業率も高いということで、また高校を卒業したらなかなか就職先が見つからないそうです。大卒だと就職先が見つかるんですけれども、高卒だとなかなか就職先が見つからないということで、子どものときから日本のアニメを見て育ってきた人たちが日本に対する憧れが強くて、日本に行きたいという思いを強く持っておられるということがよく分かりました。ぜひ行きたい、日本で就職先が決まったということで涙を流して喜んでおられる方もおられました。

また、宮城県も労働力不足だということで、技能実習生早く来てほしいと思っているところもたくさんあります。しかし、それがうまくつながっていないんですね。宮城に行きたくない、日本に来たくない子が多いのではないかと思ったら、逆に来たい子がたくさんいるにもかかわらず、企業とつながっていない。昨日も会社5社の関わっている日本語学校がプレゼンをしたんですね。ホールを準備したら600人来ました。600人の方が来て、もう会場が、人が溢れるぐらいたくさんの若い人が来て、関心を持っていただけたということであります。

これを受けて早速今日幹部会で、来年のやり方について指示をいたしました。まだどうお話しするかということは決まっておりませんので、具体的にはまだこの場では話しませんけれども、来年もインドネシアへ行って、まずはインドネシアの技能実習生の受入れについてどうするかということを、県を挙げて、県庁だけではなく県のいろいろな組織や関係団体と協議をして、いい形にもっていきたいなと思っております。去年ベトナムへ行って、今年インドネシアで、来年はまた別の国と思っていたんですけれどもやめました。来年もインドネシアで1本で絞っていきたいなと思っています。県の小さなエネルギーをあちこち分散させるのではなく、インドネシアに集中させたいと思います。

Q

労働力とか人材という側面だけでなくて、やはり地域に住むような方々というか、そういった側面もある中で、覚書の中で宮城県として相談窓口を設置するという旨の表記もあったと思うが、そこらへん県として具体の何かがあるのか。

村井知事

そうですね、これから協議をしてまいります。今回はざっくりとしたものを結びましたので、具体的にどこにどういうものをつくるのかということについて協議をしてまいります。われわれもそうですけれども、言葉がよく通じない国に行って働くのはすごく不安だと思うんですよね。その不安を解消してあげる。また、最初日本に来てから、給料が入るまで3か月ぐらいかかるらしいんですよ。それまでやはりかなり生活が苦しいという話もありましたので、そういったことをどうやってサポートしてあげればいいのか、自分の家族が海外に行ったときに困ったときに助けてもらいたいことを、インドネシアからあるいはほかの国から来た人たちにしっかりしてあげるということは、われわれ非常に重要なことだと思っていますので、家族のように大切に育てていきたいなと思っています。

Q

県庁主導でという形でやっていくのか。

村井知事

そうですね。県庁、市町村主導でということになると思います。日本で働いて技能を実習するだけでなくて、日本語を習得して帰国すると、日系企業に就職しやすくなるらしいです。ですから、高校を出てなかなか就職先がなくても、日本に来て仕事をしながら日本語を学んで帰れば、日系企業で働ける。それで日本で得た技能を生かして仕事ができる。円安であっても日本に対する憧れが強い国ですし、親日的な国であることが分かりました。またすごいエネルギーを感じました。若い人がたくさんいました。そうした素晴らしいインドネシアの方に来ていただいて、宮城県で勉強しながら技能を身につけていただいて、われわれの仕事のお手伝いをしていただけると、非常にうまくウィン・ウィンでいくんじゃないかなと思います。インドネシア政府が応援してくれてますので、非常にやりやすくなります。労働大臣も宮城に近いうちに来たいとおっしゃっていました。

ただ、ハラルの問題、食事の問題と、9割ぐらいがイスラム教ですので、イスラム教への対応というのも考えていかなければいけないかもしれないですね。

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