掲載日:2024年3月19日

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宮城県知事記者会見(令和6年3月18日)

知事定例記者会見

【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)

【知事発表項目】阿武隈川水系尾袋川・小田川等の特定都市河川の指定について

村井知事

県では、特定都市河川浸水被害対策法に基づき、令和6年3月22日に阿武隈川水系尾袋川、小田川等の計4河川を特定都市河川に指定いたします。3月22日に指定いたします。

尾袋川及び小田川流域では、平成27年関東・東北豪雨や平成29年10月洪水など幾度も浸水被害が発生し、近年も令和元年東日本台風により甚大な被害が発生していることから、河川管理者が実施する河川整備に加えまして、集水域や氾濫域のあらゆる関係者が協働して水災害対策を行う流域治水の取組を推進することとし、その実効性を高めるため特定都市河川の指定に向けて手続を進めてまいりました。

このたび、特定都市河川浸水被害対策法の規定に基づく関係市町等の法定意見聴取を実施し、国土交通大臣からの同意を得たことから、3月22日に特定都市河川に指定することとなりました。本県におきましては、昨年7月の吉田川、高城川等に続き2例目となります。2例目であります。

2枚目をご覧ください。

対象の河川は図の四つの河川で、特定都市河川の流域となる市と町は、白石市、角田市、大河原町、柴田町、丸森町であります。その流域の大半を角田市が占めることになります。

特定都市河川指定後、法に基づき、県や流域自治体等で構成する流域水害対策協議会を設置し、浸水被害の軽減に向けた具体的な対策を盛り込んだ流域水害対策計画を来年度内に策定する予定としております。来年度中に策定いたします。

なお、3枚目以降は本流域の特定都市河川の指定の概要を添付しておりますので、後ほどご覧ください。

県としては、流域の浸水被害軽減に向けて、国や市町などの関係機関と連携して浸水被害対策を推進してまいります。

私からは以上でございます。

Q

白石、角田、大河原、柴田、丸森ということで、大半が角田ということだったが、そうすると、当事者意識というか、「ほとんど角田市さんの話でしょ」みたいにならないようにするためには県のリーダーシップが必要だと思うが、それについていかがか。

村井知事

これは、先ほど言ったように大半は角田市が占めますけれども、今後は、流域水害対策協議会というものを設置をして、具体的な対策を盛り込んだ計画を作らなければならないということでございますので、関心のあるなしかかわらず、必ず参加をしていただかなければならないと考えております。当然、四つの河川は全ていろいろな自治体を通っているわけでありますので、角田市だけが被害があるわけではなく、いろいろな自治体全ていろいろな被害が考えられるということで選ばれたわけでございますので、その必要性、重要性についてしっかりとお願いをして協力してもらうようにしてまいりたいと思っております。

Q

指定流域水害対策計画では、危険性が高いところの開発を禁じることができるようになるということだと思うが、それぞれの自治体は移住を促進したりする事業がたくさんあり、それを並行して行うことに難しさを感じているというところもあるが、開発の規制と併せた計画の推進はどのようにお考えか。

村井知事

担当から。

(担当課)

河川課です。

流域内での浸水被害対策につきまして、具体には今申し上げたとおりで、流域水害対策計画、これから検討していく中で具体な内容を検討してまいります。

この法に基づいて公示日から許可になるものとして雨水の浸透阻害行為というものがございまして、これは1,000平米以上の開発に伴いまして県の許可が必要になるということになります。対象の地域につきましては、ここの市町全てが対象というわけではなくて、この4河川の流域が対象ということになりますので、一部しかかからない市町はそこの一部の地域だけということになっています。以上です。

村井知事

質問に答えたかな。ちょっと声がよく聞こえなかったんだけれども。

Q

開発が制限されるというところと、自治体によっては移住などを促進するために開発を進めていく、両方を並行してやらなければならないということに関してどのようにお考えか。

村井知事

やはり命を守るということを最優先にしなければならないと思っておりますので、1,000平米以上の開発につきましては県がしっかりとチェックをしていくことになるということでありますが、しっかりと安全対策が取られるという範囲内において開発を決して阻害するものではないと受け止めていただきたいと思います。ただ、優先順位はどちらかと言われたら、こういうふうな指定をされるわけでありますので、やはり安全のほうを優先させていただきたいということになるということですね。

Q

今回、2例目ということだが、現時点で県として3例目、4例目と指定したいと考えているような河川があるのかどうか、そのあたり今後のところを伺う。

村井知事

今後のことについて何か考えがあれば。

(担当課)

具体的には、流域の市町村の意向というのも大変重要になってくるかと思いますので、その辺も踏まえまして、今後、浸水被害軽減に向けた対応を検討していきたいと考えてございます。

村井知事

今のところはないんでしょ。

(担当課)

指定に向けて具体な話があるというところはまだございません。

村井知事

そういう要望があればいろいろ検討するということです。

Q

裏を返すと、この2例で止まるようなことではないという理解でよろしいか。

(担当課)

各地域の圏域におきまして、流域治水の協議会が県内各地域で組織されてございます。その中で今回のような特定都市河川法を使ったほうがいいのではないかというような議論も出てくれば、またこういう法指定ということも対象になってくると考えています。

記者発表資料(PDF:3,218KB)

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教職員の懲戒処分基準の見直しについて

Q

県教委が先週、パワハラに対する処分規定に免職を盛り込んだものを示したが、それについて知事の受け止め、立場上ちょっと言いにくいかもしれないが、受け止めをお願いする。

村井知事

私も報道で知って、後で職員からレクチャーを受け経緯を知ったということでありますけれども、県の教育委員会では、3月14日に教育委員会を、定例会でございますけれども、開催いたしまして、懲戒処分原案の基準の一部改正について報告があったと聞いております。パワハラにつきましては、行為の態様、悪質性、相手方の被害の程度等を考慮して、免職を含めた処分量定を検討するということであります。

いずれにいたしましても、県の教育委員会におかれましては、このような痛ましい出来事を今後二度と起こさないよう、強い決意をもって再発防止と信頼回復に努めていただきたいと思います。

Q

知事個人としては、適切なことである、そういうふうに受け止めているか。

村井知事

はい。知事部局においては既に免職を含めた処分ができるような規定になっておりますので、今回の県教育委員会の判断につきましても私は適切であったと思っております。

Q

14日の定例会の中で、議論はなかったが、女性教諭の遺族の方が第三者の検証というのを求めているというところで、これも立場上、知事、なかなかおっしゃりづらいところがあるかもしれないが、個人としてどういうふうに今後対応されていくべきと考えるか。

村井知事

これについては教育委員会のほうでよくご判断いただきたいと思います。恐らく、今回の処分に至るまでにかなりいろいろ踏み込んだ議論をして、検討して、事実関係を調べた上で処分を下したと思っておりますが、今回のご遺族のご意向も聞きながら教育委員会としてよくご判断をいただきたいと思います。私からこうしたほうがいいということは控えたいと思います。

Q

これも知事からなかなか発言しにくいかもしれないが、今回、停職3か月という処分を科した後に免職規定を盛り込むという流れになったが、この流れが逆ということもあり得たのかなと思う。つまり、先に免職規定を盛り込んだ上で懲戒処分を科すということもできなくもなかったのかなという気もするが、今回、県教委が踏んだこのプロセスは適切だというふうに知事としては考えるか。

村井知事

あくまで一般論ですけれども、ルールが先にあって、そしてそのルールに基づいて判断をし、その判断が時代の流れで社会的な状況を見ながら適切かどうかを見てまたルールを変えるということは、私はそれが正しい姿だと思っておりますので、やはりルールの範囲内で厳しい判断をして、それでもやはり足りないというのが今の世の中の流れであるということで、より厳しい基準に変えたということでありますので、私は間違った判断ではなかったのではないかと思っております。

Q

順番としても、なかなか個別の事案に踏み込むのは難しいかもしれないが、順番が妥当だったのかどうかというのはいかがか。

村井知事

これも、一般論として正しかったのではないかなと思っております。

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多賀城碑の国宝指定について

Q

多賀城の碑が国宝に指定されるということで、県内では古文書では初めてである。受け止めと、多賀城1300年という節目の年でもあるし、観光等々にどのように活用していかれるかお考えを伺う。

村井知事

非常に素晴らしいビッグニュースだと思います。宮城県は国宝の数が少のうございますので、そういった意味では、1300年に合わせてこのような形で国宝指定していただいたということ、感謝しております。1300年という根拠になるものがあの石碑だということでありますので、この国の財産として、東北、宮城の財産としてしっかりと後世に守り継いでいかなければいけないと思いますし、併せて観光等のPRに大いに活用させていただきたいと思います。

 

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議員の呼称について

Q

2月議会が終わったが、会期中の共同通信さんの調査で、議員の呼称に関して調査が明らかになって、議長が議員を呼ぶときに「君」づけで呼ぶところよりも「何々議員」と呼ぶところのほうが多かった調査だったが、議員だけでなくて、知事だったり議長だったりも「君」というふうに今呼ばれていると思うが、このことに関して何か違和感だったりとか、あるいはこのままでいいとかあるか。

村井知事

私は県会議員になってからもう29年になりましたので、ずっとその呼称で議会では言っておりましたので、私自身は何の違和感もないんですが、新しい議員バッジをつけた方、あるいは新しく議場に入った方がどう思われるのかというところまでは私は分かりません。これはもう議会がお決めになることでありますので、議会のほうでよくご検討いただき、今のままがいいということであれば「君」のままでも結構だと思いますし、改めたほうがいいということであれば改めていただければと思います。それは議会のほうでご判断いただければと思っております。私個人はもう慣れていますので何とも思わないんですよね。

Q

予算の特別委員会の場合だと「村井知事」というふうに呼ばれると思うが、そこは全部統一してほしいとか、そこも違和感はないか。

村井知事

それももう慣れちゃったので。慣れというのは恐ろしいものでして、何とも思わないですね。ごめんなさい。思ったことがない。もうそういうものだと思っていますので。

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4病院再編について

Q

今の検討状況だが、あと合意まで2週間、記者会見としてはあと1回になったところで、今の検討状況と今の気持ちを伺う。

村井知事

基本合意の話ですか。

Q

そうです。

村井知事

2週間ありますから、職員にはぎりぎりまで頑張ろうと言っておりまして、今もいろいろ水面下で調整を進めているところであります。今年度いっぱいを一つの目標にと言っておりますので、やはりぎりぎりまで努力しようと言って、みんなで今一生懸命頑張っているところであります。ネバーギブアップということであります。

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渇水対策について

Q

先週、東北地方整備局のほうだが、渇水対策本部が立ち上げとなり、暖冬で雪が少なくという状況で、これから4月、5月となってくると田植えのシーズンともなってくるが、今のダムの状況とか水の状況、今、現時点でどのような認識で、雪解け水も少ないとなるのかどうか、その辺を踏まえて対策について県としてどのように今お考えか、お聞きしたい。

村井知事

私も渇水を非常に心配しておりました。今日の朝、幹部会で土木部長から報告がありましたけれども、現時点において、田植え時期に渇水で困ってしまうような状況まではなっていないということであります。ただ、例年よりもやはり水が少ないのは事実です。ちょっと今手元に資料がないので具体的なデータはありませんけれども、ダムによっては例年よりもたくさん貯水しているところもありますし、足りないところもありますけれども、押しなべて7割、8割ぐらいは貯水されていますので、幸い2月の下旬から3月初めにかけて寒い時期があって雪が降りましたので、その影響が出ているのではないかというのが土木部長の見立てでございました。少なくとも宮城はすぐに何かの対策をというほどのことにはなっていないということであります。

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