掲載日:2021年11月24日

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令和2年度第4期コレクション展示

令和3年2月13日(土曜日)に発生した地震の影響による施設設備点検および修繕に伴う休館のため、本展は中止といたします。

ご来場を予定されていた皆様には、たいへん申し訳ございません。

展覧会の画像

ご来館に当たり、必ず下記の「感染予防等のためのご来館の皆様へのお願い」をご一読ください。

感染予防等のためのご来館の皆様へのお願い

展覧会概要
会期

2021年2月9日(火曜日)~2021年4月11日(日曜日)

※会期を変更しました。なお、2021年1月13日(水曜日)~2月8日(月曜日)はメンテナンス休館です。

休館

月曜日

料金

一般300円(240円)/大学生150円(120円)/高校生以下無料

( )は20名以上の団体料金。


※特別展の観覧券をお持ちの方は、コレクション展示もご覧いただけます。

本館1階 展示室 1・2

展示作品目録(本館)準備中

特集:大泉茂基

大泉茂基(おおいずみ しげもと、1913-1960)は、宮城県柴田郡柴田町船岡生まれ。早くに母を亡くし、敬虔なクリスチャンであった父のもと育ちます。白石中学校(現宮城県白石高等学校)を経て、1933(昭和8)年に東北学院高等部に入学。しかし、自らの病と生家の倒産のため翌年中退。船岡で療養しながら、ヘルマン・ヘッセやロマン・ロランなどの詩に親しみ、深く傾倒します。また、詩人で翻訳家の片山敏彦の知遇を得て、生涯私淑しました。
自ら詩を作るかたわら、少年期から手がけていたという版画制作にも取り組んで、1949(昭和24)年に、生涯唯一の版画詩集『けやき』を出版しました。1952年頃から仙台に居を移し、NHK仙台放送局の音楽資料整理と音楽番組「詩と音楽の時間」の原稿を嘱託で担当。また、喫茶店「文化クラブ」、翌年から屋台「なかま」(後に「ノアノア」と改称)を経営するなどしながら、版画の制作を続けました。この頃、奈良重穂が主宰する詩誌「氷河」の同人となり、詩と版画を発表しています。1956(昭和31)年の胃がん摘出を機に、版画と詩作に専念することを決意し、翌年には喫茶店「ら・めーる」にて初個展を開催。《夜》など、抽象表現に新境地を開きつつありましたが、がんの再発により逝去しました。

宮城県美術館には、大泉の版画作品約60点が所蔵されています。今回は、その中から代表作《男の顔》、《カテドラル》のほか、版画詩集『けやき』を全画面展示します。

出品作品

作品の画像1

《男の顔》 1955年

作品の画像2

《母子3》 1957年

作品の画像3

《カテドラル》 1958年頃 

作品の画像4

《夜》

日本の近現代絵画

日本の洋画の幕開けである明治に始まり、大正、昭和戦前期、戦後の幅広い展開に至るまで、日本の近現代絵画の流れをたどります。

洲之内コレクション

洲之内徹(すのうち とおる、1913-1987)は、美術エッセイ「気まぐれ美術館」で人気を博した文筆家として、また「現代画廊」を経営した画廊主として知られています。
洲之内の死後、当館が収蔵した「洲之内コレクション」には、洲之内が亡くなるまで手元に置いた傑作や、彼が発掘した作家たちの作品が含まれています。
ひとつひとつが物語をもつそれらの作品の中から、10点前後を展示します。

「ネオ・ダダ」、その後

「ネオ・ダダイズム・オルガナイザー(ネオ・ダダ)」は、1960年に吉村益信、篠原有司男、荒川修作、赤瀬川原平らにより結成されたグループです。廃物や日用品を素材にした彼らの作品は、従来の美学では計れないもので、美術評論家から「反芸術」と呼ばれました。また、展覧会場や街頭で過激なパフォーマンスを繰り広げたことでも知られています。

その活動期間は短く、素材の脆さや保管場所の問題で処分されたために、当時の作品はほとんど現存しません。しかし、活動の先駆性と各メンバーの活躍から、「ネオ・ダダ」は日本の戦後美術を語る上で欠かせない集団です。彼らがその後それぞれに個性を展開した作品を、「ネオ・ダダ」時代の活動を紹介しながら展示します。

クレーとカンディンスキー:生命

当館では、20世紀美術を代表する画家、パウル・クレー(1879-1940)とヴァシリー・カンディンスキー(1866-1944)の作品を常設展示しています。

今年度の本コーナーでは、絵画に関する4つのキーワードを切り口に、二人の作品を紹介します。今回は、「生命」をキーワードに作品を選びました。カンディンスキーは、晩年のパリ時代に、様々な生物の姿にヒントを得た新しい抽象表現を開花させました。イメージが生まれる秘密を追い続けたクレーも、生命感をテーマとする作品を多く描いています。

出品作品

作品の画像5

北川民次 《メキシコ戦後の図》 1938年

作品の画像6

鳥海青児 《うずら(鳥)》
1929年 洲之内コレクション

作品の画像7

パウル・クレー
《グラジオラスの静物》
1932年

作品の画像8

ハインリヒ・カンペンドンク
 《郊外の農民》
1918年頃

佐藤忠良記念館 展示室5~9

展示作品目録(記念館) 準備中

佐藤忠良の彫刻/佐藤忠良と教育の仕事

展示室5~8では、宮城県生まれの彫刻家・佐藤忠良による彫刻の代表作を中心に、初期から晩年までの作品を紹介します。

佐藤忠良は、彫刻家として活躍するかたわら、東京造形大学で教鞭を執るなど教育に関する仕事にも取り組みました。なかでも現代美術社の教科書には、1980年前後より編集代表として長きにわたり関わりました。ここでは、現代美術社の教科書と、そこに実際に掲載された佐藤の作品ならびに佐藤旧蔵の海外作家の作品を小さなコーナーでご紹介します。

絵本原画:中谷千代子

展示室9では、当館の絵本原画コレクションの一端を紹介します。宮城県美術館では、1998(平成10)年から、絵本原画を収集しています。現在は500タイトルを超える作品を所蔵し、当館の特色のひとつとなっています。コレクションの核となっているのは、初期の「こどものとも」(福音館書店)の原画です。

今回は、中谷千代子(なかたに・ちよこ、1930-1981)による、『ジオジオのかんむり』(岸田衿子・作、1960年刊、福音館書店)と『らいおんはしった』(工藤直子・作、1981年刊、福音館書店)の原画を展示します。

油彩画を描いていた中谷の原画は、当時としては珍しく、キャンバスボードに油絵具で描かれています。豊かな色彩で暖かく描かれる動物たちの世界をお楽しみください。

出品作品

作品の画像9

佐藤 忠良 《ふざけっこ》 1964年

作品の画像10

中谷千代子
「ジオジオのかんむり」 18-19頁
1960年7月 福音館書店刊 絵本原画

コレクション展示関連イベント

※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、予定が変更になる場合がありますのでご注意下さい。

コレクション展示 ギャラリー・トーク

詳しくは、コレクション展示ギャラリー・トークのご案内をご覧ください。

絵本原画 ギャラリー・トーク

詳しくは、コレクション展示ギャラリー・トークのご案内をご覧ください。

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