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「だて正夢」は,「東北189号」(のちの「げんきまる」)を母,北海道の「おぼろづき」由来の低アミロース遺伝子Wx1-1を保有する中生の「東1126」を父として交配し,その後代より育成した良食味の中生水稲粳品種である.宮城県では,中生に属し,稈長は「ひとめぼれ」とほぼ同じで,稈長はやや長く,穂数は少なく,草型は中間型,耐冷性が“強”,いもち病真性抵抗性遺伝子型はPibと推定され,いもち病ほ場抵抗性は,葉いもち,穂いもちともに“不明”である.「ひとめぼれ」と比べて,収量性は並から劣り,玄米品質は優れ,玄米の大きさは小さく,千粒重は約20gと軽い.耐倒伏性は“やや強”,穂発芽性は“やや難”,ふ先色は“白”である.精白米のアミロース含有率は約10%で,食味は粘りが強く良好で,冷めても食味の低下が少ない.栽培適地は,東北中部以南である.
水稲,良食味,低アミロース,Wx1-1,新品種,だて正夢
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