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掲載日:2023年5月2日

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場報告第9号 宮城県のダイズ主要病害虫のIPM体系に関する研究(5)

宮城県のダイズ主要病害虫のIPM体系に関する研究

5.宮城県の主要ダイズ品種におけるべと病の被害と葉および子実における発生

抄録

宮城県では、水田転換作物としてダイズが広く栽培されており、べと病のほか紫斑病、立枯性病害およびウイルス性病害が発生予察調査の対象病害となっている。このうち、べと病は最も広範囲で発生が確認されているが(過去10年の平均発生地点率46%、宮城県病害虫防除所調査)、栽培現地において本病を対象にした薬剤防除はほとんど行われていない。その一方で、近年、複数のダイズ栽培地域において本葉での本病多発が確認され、防除要否の判断が求められている。しかし、本病に関する知見や防除体系の確立例は少ないうえに、発生には大きな品種間差があることが知られていることから、本県における品種あるいは育成系統(以下、品種・系統)について、本葉または子実での発生が100粒重に与える影響、そして発生の品種・系統間差および本葉と子実における発生の関係を調査した。その結果、本病の子実における被害は100粒重に影響することが示唆された。また、罹病株から採取した外観健全粒の100粒重は健全株のものと同等かそれ以下であり、本葉の罹病による収量への影響が確認された。また、本葉および子実におけるべと病の発生には大きな品種・系統間差が認められたが、粒厚区分によりその傾向は異なった。

キーワード

ダイズ、べと病、被害粒、収量、品質

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5.宮城県の主要ダイズ品種におけるべと病の被害と葉および子実における発生(PDF:212KB)

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宮城県大崎市古川大崎字富国88

電話番号:0229-26-5100

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