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下水道の水質管理について

東部下水道事務所では「北上川下流流域」、「北上川下流東部流域」、「迫川流域」の3つの流域下水道を所管しています。

この3つの流域下水道では、「県」(当事務所)、浄化センターの運転・管理を行う「指定管理者」、そして各公共下水道の管理をしている「市町」(石巻市・登米市・栗原市・東松島市・女川町)の3者それぞれが、役割を分担して下水(汚水)の水質管理を行っています。

このページではその内容についてご説明します。

下水の流れ
下水の流れ(PDF:312KB)

補足説明
公共下水道(汚水) 市や町などが管理する汚水のための下水道施設。家庭や工場から排出された汚水を集めて、都道府県が管理する流域下水道に流したり、市や町が管理する浄化センターできれいにして川などへ放流したりします。
公共下水道(雨水) 市や町などが管理する雨水のための下水道施設。雨水を集めて川などへ放流します。
流域下水道(汚水) 都道府県が管理する汚水のための下水道施設。2つ以上の市や町などの汚水を集めて浄化センターできれいにし、川などへ放流します。

説明動画

動画一覧
~下水の流れと水質管理について~ ~水質検査のための採水~

 

ご家庭や施設・工場などから排出される下水の流れや、その水質管理についてご説明します。

 

水質検査を行うために、浄化センターへ流れ込んできた「流入水」と、きれいになって川へ放流される「放流水」を採水する様子をご紹介します。

 

~水質検査結果の確認~

~空気採取・臭気測定~

 

水質検査結果について県・指定管理者が打合せを行っている様子や、水質検査の様子をご紹介します。

浄化センター敷地などの空気を採取し、臭気測定を行っている様子をご紹介します。

  • 動画は、該当流域下水道施設の指定管理者である株式会社アイ・ケー・エスの協力を得て作成しています。

流入水質のチェック

下水道へは、基準に適合しない汚水(悪質下水)を流してはいけないことになっています。

悪質下水は、下水道管の劣化を早め、最悪の場合には道路陥没事故を引き起こしたり、下水処理に重要な役割を果たす微生物たち(活性汚泥)を死滅させて浄化センターの機能を停止させたりすることもあるため、県・市町や指定管理者が流入水質のチェックを行っています。

流入水質のチェック
市町
  • 特定事業場からの排出水(図中のポイント【1】)や、公共下水道から流域下水道へ流入する汚水(図中のポイント【2】)の水質調査計画を策定し、県へ提出する。
  • 計画に基づき水質検査を行い、その結果を県へ報告する。
  • 水質が基準に適合しない場合は、必要に応じて原因者へ指導や処分を行う。
指定管理者
  • 下水道管から浄化センターへ流入する汚水(図中のポイント【3】)の水質を計器で常時モニタリングし、その水質に合わせた処理を行う。
  • 定期的に流入水を採取して水質検査を行い、その結果を県へ報告する。
  • 異常な水質の流入等があった場合は、臨機に対応して適切な放流水質を維持するとともに、県へ報告する。
  • 市町や指定管理者からの報告内容を確認し、必要に応じて助言・指導・指示を行う。
  • 指定管理者による水質検査やその採水作業が適切に実施されているか、立ち会いを行い確認する。
  • 水質検査結果を県のウェブサイトで公表する。

流入水の採水
流入水の採水

水質検査の実施(pH)
水質検査の実施(pH)

水質検査結果の確認(県・指定管理者)
水質検査結果の確認(県・指定管理者)

放流水質のチェック

浄化センターできれいにした水は、消毒をしてから川へと放流します。

放流する際には、水質が法令基準に適合しているかだけでなく、宮城県独自の管理目標値を設定し、よりきれいな水の放流に努めています。

放流水質のチェック
実施主体 実施内容

指定管理者

  • 浄化センターできれいにした水(図中ポイント【4】)の水質をモニタリングし、基準に適合した水を川へ放流する。
  • 定期的に放流水を採水して水質検査を行い、その結果を県へ報告する。
  • 指定管理者からの報告内容を確認し、必要に応じて助言・指導・指示を行う。
  • 指定管理者による水質検査やその採水作業が適切に実施されているか、立会いを行い確認する。
  • 水質検査結果を県のウェブサイトで公表する。

放流水の採水
放流水の採水

水質検査の実施(BOD)
水質検査の実施(BOD)

水質検査結果の確認(県・指定管理者)
水質検査結果の確認(県・指定管理者)

主な水質検査項目
項目 単位 概要 放流水管理基準値 放流水管理目標値(※)
pH(水素イオン濃度指数) -

水の酸性・アルカリ性を示す指標。中性がpH7で、数値が小さくなるほど酸性度が強くなり、数値が大きくなるほどアルカリ性度が強くなる。

5.8~8.6 -
透視度 水の濁り具合。試料水の入った透視度計を上から覗いて底の印が初めてはっきり見えた時の水層の高さで表す。1cmが1度となる。 - -
BOD(生物化学的酸素要求量) mg/L 有機物(汚濁物質)が微生物に酸化分解される際に必要な酸素量。20℃で5日間反応後に結果判定する。 15以下 5以下
COD(化学的酸素要求量) mg/L 汚濁物質が化学的に酸化分解される際に必要な酸化剤を酸素量で表したもの。汚濁物質には無機物質も含まれる。 - 18以下
SS(浮遊物質) mg/L 水中の微細な浮遊物 27以下 7以下
大腸菌群数 個/mL

大腸菌及び大腸菌と同じ性質を持つ細菌の数

3,000以下 30未満
総窒素 mg/L 総窒素とは、アンモニア性窒素・亜硝酸性窒素・硝酸性窒素とタンパク質等の有機化合物に含まれる窒素の総量をいう。 - 29以下
総リン mg/L 総リンとは、水中に含まれる無機及び有機リン化合物中のリンの総量をいう。 - 2以下
脱水汚泥含水率 下水を処理することで発生する泥状の物質を汚泥というが、産業廃棄物として委託処分するときには含有水分を85%以下にしなければならない。 85以下 78以下

管理目標値は浄化センターごとに設定しており、上記は石巻浄化センターの管理目標値です。

臭いのチェック

浄化センター等では、近隣住民の皆様に臭いによるご迷惑をお掛けしないよう細心の注意を払い、定期的に臭気の確認や測定を行っています。

臭気測定では、浄化センターの敷地境界等でサンプル(空気)の採取を行い、県と指定管理者の計4~6名ほどで臭気測定を行っています。

臭いのチェック
実施主体 実施内容

指定管理者

  • 敷地内の様々な地点で臭気の確認を行い、必要に応じて対策を講じる。
  • 定期的にサンプル(空気)の採取を行い、県と合同で臭気測定を行う。
  • 指定管理者と合同で臭気測定を行う。
  • 必要に応じて助言・指導・指示を行う。

空気の採取(指定管理者)
空気の採取(指定管理者)

臭気測定(県・指定管理者)
臭気測定(県・指定管理者)

お問い合わせ先

東部下水道事務所施設管理班

石巻市蛇田字新〆切5番地の2

電話番号:0225-23-7382

ファックス番号:0225-23-7385

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