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孤高の画家 長谷川潾二郎展

展覧会概要
会期: 2010年10月23日(土曜日)–12月23日(木・祝)
休館: 月曜日
料金: 一般1200円(1100円)、学生1000円(900円)、
小・中・高生500円(400円) ( )内は20名以上の団体料金
主催: 宮城県美術館・読売新聞社・美術館連絡協議会・ミヤギテレビ

洲之内コレクションの中でも伝説的な逸話を持つ人気作品《猫》の作者として、テレビや雑誌に取り上げられるなど、近年ふたたび注目を集めている長谷川潾二郎(はせがわりんじろう)(1904-1988)。

父・清がジャーナリスト、兄・海太郎が「丹下左膳」作者・林不忘、弟の濬と四郎も作家という文学一家で知られ、当初は自身も探偵小説を手がけました。その作品は江戸川乱歩にも認められますが、潾二郎はやがて絵画に専念。平明な写実表現でありながら、静謐でどこか幻想的な美しさの漂う独自の画境を極め、愛好家や一部の識者から高い評価を受けました。しかし、《猫》の片髭のエピソードが物語るように、とにかく遅筆で寡作、その上、画壇からも距離を置き、孤高とも言える脱俗の制作態度を貫いたため、これまでその画業が明らかにされることはありませんでした。

本展覧会では、再評価の機運が高まる長谷川潾二郎の待望の回顧展として、初期から晩年にいたる代表作125点に、新たに発見されたデッサンや資料を加えて一堂に展示、謎に包まれてきた全貌に迫ります。

関連事業

講演会:「長谷川潾二郎の絵画世界」

概要
講師 土方 明司(平塚市美術館館長代理)
日時 11月6日(土曜日)午後2時–
会場 アートホール
料金 無料
お申込み 不要

まちなか美術講座:「『猫の画家』長谷川潾二郎」

概要
講師 加野 恵子(当館学芸員)
日時 12月18日(土曜日)午後1時–
会場 東北工業大学一番町ロビー4階ホール
料金 無料
お申込み 不要(定員60名)

ギャラリー・トーク

概要
講師: 当館学芸員
日時: 10月30日(土・東北文化の日)午後2時–
11月20日(土曜日)午後2時–
12月4日(土曜日)午後2時–
会場: 2階展示室入口に集合
お申込み: お申込みは不要ですが、〈長谷川潾二郎〉展の観覧券が必要です。

「眠り猫 写真コンテスト」

眠り猫の名作、長谷川潾二郎の《猫》にちなんで、幸福な猫の寝姿の写真を募集します。お送りいただいた写真は会期中2階回廊に展示し、投票によりタロー賞を決定いたします。

結果発表:12月7日(火曜日)~12月23日(木・祝)(2階回廊に展示)

受賞者発表はこちら!

長谷川潾二郎 《猫》

《猫》 1966年
宮城県美術館蔵

長谷川潾二郎 《窓とかまきり》

《窓とかまきり》 1930年
個人蔵

長谷川潾二郎 《猫と毛糸》

《猫と毛糸》 1930年
個人蔵

長谷川潾二郎 《時計のある門(東京麻布天文台)》

《時計のある門(東京麻布天文台)》
1935年 個人蔵

長谷川潾二郎 《貝》

《貝》 1940年
小さな栗の木美術館蔵

長谷川潾二郎 《芭蕉の庭》

《芭蕉の庭》 1947年
おかざき世界子ども美術博物館蔵

長谷川潾二郎 《靜物》

《靜物》 1970年
個人蔵

長谷川潾二郎 《玩具と絵本》

《玩具と絵本》 1979年
個人蔵

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