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「吟のいろは」は,「東北189号」(のちの「げんきまる」)を母,「出羽の里」を父として交配し,その後代より育成した耐冷性が強く,大粒の酒造好適米である.宮城県では,中生に属し,「蔵の華」に比べて,稈長はほぼ同じかやや短稈で,穂長が長く,穂数は少なく,草型は偏穂重型である.耐冷性が“強”であり,いもち病真性抵抗性遺伝子型は”Pia”と推定される.いもち病ほ場抵抗性は,葉いもち“中”,穂いもち“やや弱”である.収量性は「蔵の華」並の多収で,玄米千粒重は約28gと重く,心白発現率が80%超と「蔵の華」に比べてかなり高い.耐倒伏性は “中”,穂発芽性は“やや難”,ふ先色は“白”である.製成酒の成分は,エキス分が高く,官能試験では,「蔵の華」に比べて,味が濃厚でやわらかな酒質となった.栽培適地は,東北中部以南である.
水稲,酒造好適米,耐冷性,心白,新品種,吟のいろは
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