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仙台平野においては,海からの塩分を含んだ風による害(潮害)を防ぐ目的で,伊達政宗公の時代より海岸への植樹が進められてきました。この地方では,昭和8(1933)年の昭和三陸地震津波以降,潮害を防ぐだけでなく,津波による被害を軽減する目的で,クロマツを中心とした海岸防災林の整備が進められてきました。
平成23年3月11日の東日本大震災により,気仙沼市で36.3ha,南三陸町で3.5haが被災しました。

気仙沼市波路上内沼地内の被災状況
県では,これらの森林が持つ機能を回復するために,防災林の復旧を進めています。まず,木を植えるための土台となる「植生基盤」の整備を進め,その後この地方に適した樹種の植栽を進めて生きます。樹種はクロマツを主体とし,その他にアカマツやヤマザクラ,クリなども植栽する予定です。
気仙沼市,南三陸町で海岸防災林の復旧を行う場所は,以下のとおりです。
(なお,名称は事業を行うために付与したものです。)
| 市町 | 名称 | 面積(ha) |
|---|---|---|
| 気仙沼市 | 小田の浜 | 3.0ha |
| 田中浜 | 4.0ha | |
| 尾崎千岩田 | 2.6ha | |
| 崎野 | 1.6ha | |
| 岩井崎 | 4.8ha | |
| 御伊勢浜 | 2.4ha | |
| 沖ノ田 | 2.0ha | |
| 大谷海岸 | 1.9ha | |
| 南三陸町 | 長須賀 | 0.3ha |
| 稲渕 | 0.2ha | |
| 波伝谷 | 0.5ha |
整備面積は計画であり,今後の測量設計の結果により変更となる場合があります。
県では,次世代に継承される森林づくりの推進,海岸防災林と地域社会との密接な関わりの再生,海岸防災林の再生に対する社会意識の醸成と高揚を目標に,民間団体のみなさんと協働で海岸防災林の整備を進めるための仕組を設けています。今後,活動のフィールドが整い次第,改めてご案内いたします。

海岸防災林再生のイメージ
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