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(農業・園芸総合研究所 園芸環境部土壌環境チーム)
世界的な需要の増加と資源枯渇のため,リン酸,カリ肥料の価格高騰が懸念されています。そのため,輸入原料に依存しない資材の活用が期待されますが,本県ではまだあまり普及していません。そこで,従来の化学肥料体系の代替資材として,国内未利用有機資源である鶏ふん燃焼灰活用高度化成肥料を用い,肥料の有効性,経済性について検討しました。
パイプハウス栽培のホウレンソウについて,10a当たりの窒素成分が10kgとなるように鶏ふん燃焼灰活用高度化成肥料(商品名「エコ化成200(コープケミカル)」,12-10-10)を施用したところ,従来の化学肥料体系(燐硝安カリS604号(16-10-14)+重過石(0-34-0))と同程度の収量・品質が得られました(表1)。また,肥料費は,化学肥料体系を100とすると,鶏ふん燃焼灰活用高度化成肥料は86となりました。
図1 栽培状況(左:対照区、右:エコ化成区)
図2 収穫時の株の様子
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