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令和8年9月15日に、当所として初めてとなるセリ養液栽培研修会を開催しました。初開催ということもあり関心は非常に高く、県内のセリ生産者をはじめ、新規参入を検討する企業や報道機関など53名の方々にご参加いただきました。

上図:施設見学の様子
宮城県はセリの生産量全国1位を誇りますが、冬場の冷たい水田での収穫作業など身体的負担が大きく、生産者の高齢化や後継者不足などにより生産量は減少傾向となっています。
そこで宮城県農業・園芸総合研究所では、栽培施設内で腰を伸ばした姿勢で作業できる高設ベンチによる養液栽培技術の研究を進めるとともに、LED照明を組み合わせた夏場を含む周年生産技術の開発に取り組んでいます。
第1部の室内研修では、当研究所および産業技術総合センターから最新の研究成果を発表しました。
はじめに、土の代わりに瓦チップを使い、作業しやすい高設ベンチで育てる仕組みを紹介しました。腰を曲げずに作業ができるだけでなく、土がつかないため収穫後の根の洗浄作業が大幅に楽になります。
また、従来のハウス栽培では夏の暑さによって節間が伸び、茎が固くなって出荷できない課題がありましたが、室温や日長を制御した完全室内の環境でLED照明を用いて栽培することで、夏場でも市販と同等品質のセリを生産できる可能性を示した研究成果を紹介しました。
さらに、産業技術総合センターからは規格外のセリを加工品として有効活用する加工技術開発の紹介があり、大きな関心が集まりました。

上図:室内研修の様子
第2部の施設見学では参加者が2つのグループに分かれ、所内の「セリ養液栽培ハウス」と「LED室内栽培ほ場」を交代で見学しました。参加者の皆様は、実際の設備や青々と育つセリを間近に観察しながら、導入方法や今後の栽培管理について熱心に質問や意見交換を行っていました。
当研究所では、今後も安定生産に向けた効率的な栽培手法の開発や現場での検証を重ね、より実践的な養液栽培技術の確立を目指してまいります。
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