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職種紹介:農業

令和5年7月7日更新

職務内容

農産物の生産技術や農業経営の普及指導など、地域の農業振興に関する様々な支援や品種開発、栽培技術等の試験研究を行います。
このほか、施策の企画立案やスマート農業の導入推進など、県全体の農業振興に関する業務を行います。

主な配属先1

  • 農業振興課、みやぎ米推進課【本庁】

農業振興施策の企画・調整、農業技術の改良普及、農業経営の改善普及、農業の後継者・担い手の育成などを行います。

主な配属先2

  • 農業改良普及センター(大河原・亘理・仙台・大崎・美里・栗原・登米・石巻・気仙沼)【地方機関】

生産者に対する農作物の生産技術改善の普及指導や、地域農業を担う組織の育成などを行います。
また、農作物の流通・利活用(加工)に関する普及指導や、スマート農業の導入に関する支援なども行っています。

主な配属先3

  • 農業・園芸総合研究所【地方機関】

野菜の栽培技術、施設生産技術、農作業省力軽労化、土壌環境、植物栄養生理に関する試験研究を行います。
また、病害虫の発生予察及び防除、農作物の遺伝子診断技術の開発に関する試験研究も行います。

主な配属先4

  • 古川農業試験場【地方機関】

水稲の新品種の育成、水稲・麦類・大豆の品種選定、原種・原原種生産業務を行います。
また、水稲・麦類・大豆の栽培方法、水稲直播栽培に関する研究を行います。

職員インタビュー

【本庁】農政部みやぎ米推進課・増田さん(平成25年度入庁)

入庁から現在まで経歴
平成25年度~平成28年度 農業・園芸総合研究所【地方機関】
平成29年度~令和元年度 北部地方振興事務所農業振興部兼大崎農業改良普及センター【地方機関】
令和2年度 農政部食産業振興課【本庁】
令和3年度 経済商工観光部国際ビジネス推進室【本庁】
令和4年度~ 農政部みやぎ米推進課【本庁】

Q1:現在の担当業務を教えてください。また、その仕事は県民の生活等にどのような関わりがありますか?

県内の水稲の生育状況調査の企画や関係機関への情報発信、水稲関係基礎データの調査・集計、生産者向けの栽培研修会の企画・開催、米づくりの推進方針の策定事務、国の補助事業への申請事務などに携わっています。宮城県は米どころですので、発信した情報は多くの生産者の方の栽培管理や関係機関による生産指導に活用いただいており、県産米の安定生産に寄与しています。また、各種調査は県の農業政策の策定の資料として活用しています。

Q2:やりがいがあった、嬉しかったというエピソードがあれば教えてください。

北部地方振興事務所勤務時、若手生産者の団体の事務局を担当できたことです。
研修会や県外視察などを企画し、栽培技術の向上や経営改善に取り組みました。市町村職員の方も熱心にご協力いただき、一致団結して取り組んだ結果、若手生産者の経営改善内容を発表する大会において3年連続で優勝を果たしました。経営力向上を支援できただけでなく、生産者の方から「とても楽しく、身になる活動だった。」と評価をいただき、特にやりがいの大きい仕事でした。

北部地方振興事務所時代(写真)北部地方振興事務所(写真2)

Q3:これまでの業務で印象に残っていることを教えてください。

食産業振興課と国際ビジネス推進室勤務時、県産食品の海外販路開拓支援を担当できたことです。
民間企業出身のコーディネーターや各種支援団体の助力を得ながら、県内事業者と海外バイヤーのオンライン商談をサポートしました。
ビジネスのスピード感を学べ、農業分野だけではない魅力的な県産品を知ることができ、海外とのやり取りも新鮮でした。
余談ですが、コロナ禍で海外渡航ができず、オンライン会議ツールを使用せざるをえない状況が逆に海外との距離を縮めてくれ、DXの有用性を肌で感じました。

Q4:日々どんなことに気をつけて仕事をしていますか?

他の人の仕事の進め方にも関心を持つことを意識しています。
県の業務は多種多様である一方、個々の職員には担当業務が割り振られます。視野が自分の担当業務に狭まりがちですが、困難な課題に直面した時、他の業務の進め方を参考にすることで解決することが多々あります。また、業務効率化への取り組みや最新技術の導入など、先行事例を模倣することで、限られた時間の中で効率よく業務改善を進めることができます。そのために情報感度を高めることが重要だと感じています。

Q5:学生時代の経験が生かされていると思ったことは?

学生時代は昆虫に関する研究に取り組んでいましたが、専門分野のものごとを調べ、未解明の事象を解明するための道筋を組み立てる能力が鍛えられました。社会情勢の変化が著しく、行政課題が多様化する中、前例のない問題に取り組む上で生かされている経験だと感じています。
また、卒業発表等で専門分野を相手に理解してもらうために、伝える情報や言葉の取捨選択を悩んだ経験は、様々な人と一緒に仕事をする行政の仕事では特に役立っていると思います。

Q6:宮城県職員を目指した理由を教えてください。

私は他県出身ですが、大学生、大学院生と宮城県で過ごす中で、街が発展していながら自然も豊かでとても暮らしやすいと感じ、将来も住みたいと思いました。また、学生時代に学んだ農学の知識を生かし、趣味の植物栽培にも携われる仕事がしたかったので宮城県の農業職を目指しました。入庁してみると、県内だけではなく他県出身者が大勢いることに驚きます。本当に魅力的な県なんだと思います。

Q7:宮城県職員を目指そうとしている方に一言メッセージをお願いします。

宮城県職員は様々な業務に携わることができます。特に農業分野では、現場で生産者の方と栽培技術向上や経営改善に取り組む普及指導業務、県の農業政策の策定や国庫事業に携わる行政業務、品種育成や栽培技術開発に取り組む研究業務など多様です。入庁後に自分に適性のある業務が見つけられると思いますので、せひ宮城県職員を目指していただければと思います。

みやぎ米PR写真現地視察写真

【地方機関】仙台地方振興事務所農業振興部・石川さん(平成25年度入庁)

入庁から現在まで経歴
平成25年度~令和元年度

古川農業試験場【地方機関】

(平成29年9月から平成30年8月まで産休・育休取得)

令和2年度~令和3年度 大崎農業改良普及センター【地方機関】
令和4年度~ 仙台地方振興事務所農業振興部【地方機関】

Q1:現在の担当業務を教えてください。また、その仕事は県民の生活等にどのような関わりがありますか?

仙台管内の園芸関係の補助事業を主に担当しています。
園芸とは野菜や花、果樹をさしていて、皆さんがよくスーパーで目にする県内産のイチゴも含まれます。近年イチゴやトマトの生産現場では温度や二酸化炭素濃度を測定し、潅水量などをコントロールして効率的に生産する環境制御の導入が進んでいますが、初期投資が多額になります。そういった生産者さんへの補助金や、近年あらゆる物価の高騰により打撃を受けている生産者さんへの補助金を通じて、農村の産業を守りつつ県民の食生活を支えています。

Q2:やりがいがあった、嬉しかったというエピソードがあれば教えてください。

イチゴ用ハウス建設のための補助事業で、竣工式に招いていただいた際に生産者さんが「おかげ様で今日を迎えることができました。地域の方が前向きに働ける場を、愛するこの郷里に作っていきたいです。」という挨拶をされていました。もちろん自分だけでなくベテラン生産者さんや市役所職員さん、普及職員など様々な方のサポートによるところが大きいですが、自分も事業担当者としてその一助になれたという実感は率直に言って最高の瞬間でした。

Q3:日々どんなことに気をつけて仕事をしていますか?

明るく、楽しく、前向きに。知事もよくお話しているATMです。
日々現場では前例のない課題が起きるものです。時には失敗することもあります。同僚のお手伝いをしたり、してもらったり。まだまだ未熟なため、生産者さんからお叱りを受けたこともあります。そんな時も仕事のアフターはすぐ切替えて、お母さん業として第2ラウンドが始められるよう好きな音楽を聴いたり甘いものを食べたりします。週末もきちんと充電することが仕事に集中する上で大事だと思います。

Q4:学生時代の経験が生かされていると思ったことは?

学生時代は土壌肥料分野の研究室にいて、初任地が古川農業試験場の土壌肥料部(現:作物環境部)に配属だったため、多くの経験が業務に生かせたと思います。試験場にいた時はモノリスという標本の作り方を大学時代の恩師に聞いたりしました。
また、大学の同期と会えば、公私ともにいろんな話をします。採用3年目に受験した普及指導員資格試験では、大学の同期や年次の近い職員と勉強会をし、それぞれの専門分野の知識を持ち寄り、ともに突破できるよう励ましあいました。

Q5:宮城県職員を目指した理由を教えてください。

学生時代に東日本大震災を経験したことが大きいです。土壌肥料分野の研究室にいたため、復興には津波による塩害対策や放射性物質対策など、土壌肥料分野の知見が多く求められることを目の当たりにし、自分もその一端を担いたいと思いました。他県出身で大学入学とともに宮城に来ましたが、これも一つの縁だったと思います。入庁すると意外に他県出身の職員が多いなという印象があります。宮城県庁の懐の深いところに感謝です。

Q6:宮城県職員を目指そうとしている方に一言メッセージをお願いします。

毎年新しいことが始まったり、変わったり、飽きることのない仕事です。リモートワークがあまり積極的に活用されていないなど、民間企業と比べて遅れているところもありますが、少しずつ変わってきていますし、男女問わず働きやすい職場だと思います。ぜひ一緒にがんばりましょう!

古川農業試験場写真

お問い合わせ先

人事委員会事務局総務課任用班

宮城県仙台市青葉区本町三丁目8番1号
県庁行政庁舎17階

電話番号:022-211-3761

ファックス番号:022-211-3797

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