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職種紹介:薬剤師

令和2年12月21日更新

職務内容

県民の健康や生活環境を守るため、資格を生かして、薬事衛生、食品衛生、環境衛生などの分野において、幅広い業務を行います。

具体的には、薬局や医薬品販売業の許認可、麻薬・覚せい剤の指導取締り、薬物乱用防止、献血の推進、温泉の保護などのほか、食品取扱施設の監視、廃棄物の適正処理、公害の規制指導などを行います。

また、保健環境センターでは、保健・環境分野の検査や試験研究なども行います。

主な配属先1

薬務課【本庁】

医薬品、医療機器販売業及び医薬品等製造業の許認可・監視指導業務や、毒物劇物の適正使用等に関する業務を行います。

また、麻薬・向精神薬等の病院、薬局での適正使用の指導を行うとともに、大麻・覚醒剤等違法薬物の取締りや薬物乱用の防止に関する普及啓発業務を行います。そのほか、温泉の保護対策、献血の推進、臓器・骨髄移植に関する業務を行います。これらの業務の多くは保健所等と連携して行います。

主な配属先2

環境政策課【本庁】

地球温暖化の原因となる二酸化炭素やフロン類などの温室効果ガスの排出削減に向けて、県の計画立案や普及啓発イベントの企画、人材育成に取り組むほか、保健所担当者と連携し、フロン類の適正処理に関する規制や事業者への指導を行います。

廃棄物の発生抑制・再使用・再生利用(3R)、再生可能エネルギー導入・省エネルギーの推進など環境産業の振興を図る幅広い業務も行います。

主な配属先3

保健福祉事務所(仙南・仙台(岩沼支所・黒川支所あり)・北部・栗原・東部・登米・気仙沼)【地方機関】

薬局等の監視指導や献血、薬物乱用普及啓発事業等、薬剤師としての知識を生かし、事業者や住民等と関わり合いながら業務を行います。その他、食品営業施設への指導、不適正な廃棄物処理への対応、さらには理・美容所や旅館、水道施設といった生活衛生関連施設への指導等、環境衛生・公衆衛生業務に従事します。

幅広い業務を行うことで多くの知識を吸収し培うことが出来ます。

職員インタビュー

【本庁】環境生活部食と暮らしの安全推進課・沖田さん(平成23年度入庁)

入庁から現在までの経歴
年度 配属先 参考
平成23年度~平成25年度 保健環境センター【地方機関】 環境生活部
平成26年度~平成28年度 気仙沼保健福祉事務所(気仙沼保健所)【地方機関】 保健福祉部
平成29年度~令和元年度 環境生活部環境対策課【本庁】 環境生活部
令和2年度~ 環境生活部食と暮らしの安全推進課【本庁】 環境生活部

Q1:現在の担当業務を教えてください。また、その仕事は県民の生活等にどのような関わりがありますか?

私の担当業務は「宮城県の食の安全を守る仕事」です。
具体的には、レストラン等の営業に必要な食品衛生法に基づく許認可に関する事務やスーパー等で販売されている食品の抜き打ち検査、食中毒発生時の疫学調査などを通して食品による健康被害の防止に努めています。
これらの業務を実際に行うのは、保健所・支所や保健環境センター(分析機関)等の地方公所で、本庁の業務は、国や他自治体及び関係機関との調整や県としての計画や方針等を作ること等です。
本庁の業務は県民の方々と直接的に話すことは少ないですが、食の安全安心を守るためになくてはならない業務です。

Q2:やりがいがあった、嬉しかったというエピソードがあれば教えてください。

尊敬する人やお世話になった人の役に立てた時や自分の成長を実感できた時にやりがいを感じました。
入庁7年目の時に、以前お世話になった先輩から問い合わせがあり対応し「ありがとう。助かった。」と言っていただき、自分の成長を実感できたこと、また尊敬する先輩の役に立てたことが嬉しかったです。
また、尊敬する方々からいただいた「取り返せない失敗はないから大丈夫。」「君なら大丈夫だ。」「君とはまたいつか一緒に仕事がしたいと思っている。」等の言葉は今も私を支えてくれています。

Q3:これまでの業務で印象に残っていることを教えてください。

ふぐ処理の規制に関する制度設計です。条例制定を含めて、行政だから経験できた仕事で、当該業務を通して、条例や罰則の機能等法務について学ぶ機会があり、今までなかった視点を持つことができたと思います。

Q4:日々どんなことに気をつけて仕事をしていますか?

「素直であること」「感謝の気持ち」「学びの姿勢」を意識しています。
仕事は一人ではできないので、周りの方々への敬意と感謝を忘れず、分からないことは見栄を張らず聞くこと・自ら調べること、間違えたら謝ること、助けてもらったら感謝すること等を大切にしています(元上司の受け売りです)。
また、入庁して知りましたが、一般的な公務員のイメージとは違い新しいことを始める機会が多いので、新しいことを覚えるのを嫌がらないこと、新規分野への挑戦に尻込みしないことを心がけています。

Q5:学生時代の経験が生かされていると思ったことは?

保健所でも県庁でも、自分が担当する業務について色々な方に説明する機会が多くあります。
「どんな風に説明したらわかりやすいかな?」と考えるのは、学生時代のアルバイト(個別学習塾での講師や店頭でのプロモーション販売等)や就活の面接対策と似ていて、当時の経験が役に立つことがあります。

Q6:宮城県職員を目指した理由を教えてください。

就活を始めた当初は、公務員になりたかったわけではなく、製薬メーカーの品質管理部を目指していました。就活を進めるうちに、より幅広い分野の方々と接する仕事がしたいと思うようになり、業務内容など分からないまま「ひとまずやってみよう」という軽い気持ちで採用試験を受けたことがきっかけで今に至ります。
地元で就職できる、福利厚生が充実しているというのも大きなポイントでした。

Q7:宮城県職員を目指そうとしている方に一言メッセージをお願いします。

規制行政を担う環境生活部は、業務を通して県民の方々に直接的に感謝される場面は少ないかもしれません。
しかし、私たちが担う仕事は県民生活の基盤を支える大切な仕事で、安全で衛生的な社会のためになくてはならない仕事です。決して楽な仕事ではありませんが、支えてくれる上司や先輩、同期、後輩等がいるから楽しく続けられます。
少しでも興味がわいたら、ぜひ説明会などをご活用いただき職場の雰囲気に触れてみていただければ幸いです。

薬剤師1薬剤師2薬剤師3

【本庁】保健福祉部薬務課・木村さん(平成21年度入庁)

入庁から現在までの経歴
年度 配属先 参考
平成21年度~平成23年度 保健環境センター【地方機関】 環境生活部
平成23年度~平成26年度 東部保健福祉事務所登米地域事務所(登米保健所)環境衛生部【地方機関】 保健福祉部
平成27年度~平成30年度 環境生活部環境生活総務課【本庁】 環境生活部
令和元年度~ 保健福祉部薬務課【本庁】 保健福祉部

Q1:現在の担当業務を教えてください。また、その仕事は県民の生活等にどのような関わりがありますか?

医薬品医療機器等法に基づく薬局・医薬品等販売業の手続きを担当しており、医薬品や医療機器が原因となる健康被害の発生やその拡大を防止するために、日々薬務課と保健所が一丸となって必要な規制を行っています。
また、法律が改正され、令和3年8月1日から新しく認定薬局制度がスタートします。
薬局が地域医療の中で一段と活躍できるよう、さらに県民の方が利用しやすい制度となるよう意識しながら、仕組み作りに取り組んでいます。

Q2:やりがいがあった、嬉しかったというエピソードがあれば教えてください。

2人の子どもを妊娠・出産しています。妊娠中は体調不良で思うように仕事が進められなかったり、育児中は子どもの風邪で急遽お休みしたりと、日々、大小様々なトラブルが発生します。
そんな中でも職場の上司や同僚は、嫌な顔ひとつせず率先して仕事を代わってくれ、終始温かく接してくれました。
この感謝の気持ちは一生忘れません!私も、誰かを支えられるような職員になりたいと思います。

Q3:これまでの業務で印象に残っていることを教えてください。

登米保健所で薬事業務を担当していた頃、小中高生を対象とした薬物乱用防止教室の講師を勤めていました。
内容が難しいため、特に小学生の教室は悩みの種です。分かりやすい言葉に置き換えたり、興味を持ってもらえるようクイズ形式にしたり、寸劇に参加してもらったりと思いつく限り工夫を凝らしました。
ある日、小学校の先生が保健所に足を運び、子どもたち全員の感想が書かれたポスターに温かい言葉を添えプレゼントしてくれました。
子どもたちの感想を読むと、自分がやってきたことは無駄ではなかったと分かり、自分の頑張りに自信が持てたエピソードです。

Q4:日々どんなことに気をつけて仕事をしていますか?

仕事はチームプレーです。
ある上司の言葉ですが「1人では、どんなに頑張っても1.2人分の仕事しかできない。しかし、2人で協力すれば3人分の仕事ができる」とは、まさにそのとおりだと思います。
基本的なことですが、上司や同僚へのこまめな報告・連絡・相談はチームとして欠かせません。
自分がフォローすることもあれば、周りに助けてもらうことがとても多いです。
そんな時は、その厚意を遠慮してしまうのではなく、感謝の気持ちで受け取り、別の機会に恩返しをしようと考えるようにしています。

Q5:学生時代の経験が生かされていると思ったことは?

県職員としての初任地は、保健環境センター微生物部でした。
当時、新型インフルエンザ発生のニュースが世界中に流れ、宮城県でも検査体制を整え始めた頃で、センターには常に緊張感が漂っていました。
私は、学生時代にリアルタイムPCRを使用し研究をしていた経験から、早い段階で検査員として働くことができました。県の重大な局面で、微力でも役に立てたことは、新人ながらとても嬉しかったです。

Q6:宮城県職員を目指そうとしている方に一言メッセージをお願いします。

宮城県は研修制度が充実しており、自己研鑽の機会に恵まれています。
自分を高めたい方、チャレンジ精神旺盛な方にピッタリですよ!

薬剤師11薬剤師12

薬剤師13全国薬務主管課長協議会Web会議

薬剤師14臓器移植普及啓発キャンペーン

【地方機関】北部保健福祉事務所・石幡さん(平成19年度入庁)

入庁から現在までの経歴
年度 配属先 参考
平成19年度~平成21年度 栗原保健福祉事務所(栗原保健所)【地方機関】 保健福祉部
平成22年度~平成24年度 原子力センター【地方機関】 環境生活部
平成25年度~平成26年度 環境生活部震災廃棄物対策課【本庁】 環境生活部
平成26年度~平成29年度 環境生活部環境対策課【本庁】 環境生活部
平成30年度~令和元年度 環境生活部食と暮らしの安全推進課【本庁】 環境生活部
令和2年度~ 北部保健福祉事務所(大崎保健所)環境衛生部【地方機関】 保健福祉部

Q1:現在の担当業務を教えてください。また、その仕事は県民の生活等にどのような関わりがありますか?

主な担当業務は薬事衛生関係業務と温泉関係業務です。
薬事衛生関係業務は、病院や薬局、ドラッグストア等において医薬品の管理、使用及び販売等が適正に行われているかを指導、監督する業務となります。医薬品という観点から県民の健康を守る業務です。
温泉関係業務は、温泉の保護と適正利用を図り、また、温泉の採取等に伴い発生する可燃性天然ガスや硫化水素による危害を防止する業務となります。温泉を利用する県民をはじめとした公共の福祉の増進を目的とする業務です。
その他、薬物乱用防止に関する啓発業務、献血の推進に関する業務、及び毒物劇物取締法に基づく業務も担当しています。

Q2:これまでの業務で印象に残っていることを教えてください。

平成25年度から平成26年度にかけて、東日本大震災により発生した災害廃棄物の処理業務を担当しました。
私は、災害廃棄物処理計画の策定や広域処理に関する他県との各種調整のほか、現場の業務として名取処理区と岩沼処理区の環境面での監督を担当していました。
これほど大量の災害廃棄物の処理は、宮城県でも全国的にも経験のない業務であり、日々立ちはだかる課題は、簡単に解決策が見いだせないものばかりでした。そういった課題に対して、課の職員全員で知恵を出し合い、それを実行し、時には後退しながらも一歩一歩処理を進めていきました。
そして、ついには各地区の災害廃棄物の処理を、目標としていた発災後3年という期間内に完了することが出来ました。
処理施設のヤードにあったがれきの山が、徐々に小さくなり、最後にはなくなっていった光景は今も自分の目に焼き付いています。

Q3:日々どんなことに気をつけて仕事をしていますか?

課題や分からないことに直面したときに、すぐに上司の判断を仰がず、過去に同様の事例がなかったか、他の地域で参考になるような事例がないかを調べた上で、自分が最善と考える意見や方法を持った上で上司に相談するようにしています。
時間はかかりますが、自分で調べて考えたことは後々まで記憶に残り、理解を深めるのに重要だと考えています。その積み重ねが速くて正確な判断につながると思い、可能な限りそういった姿勢で課題に向き合っています。

Q4:学生時代の経験が生かされていると思ったことは?

学生時代にアルバイトをした経験は現在も生きていると思っています。
現在は指導・監督の業務に携わる機会が多いのですが、学生時代に店頭に立って接客や販売をしたことで、事業者側の考えや営業の実際を垣間見ることができたことは、様々な視点から物事を見るという点で役に立っています。
そのほかにも、店舗の従業員を始め、他学部や他大学の学生とコミュニケーションを取って協力して働いたことも、周りとの協調という点で現在に生きていると感じています。

Q5:宮城県職員を目指した理由を教えてください。

私は薬剤師職ですが、大学3年生から4年生の時に就職を意識し始めました。
製薬メーカー、病院、薬局などの選択肢がありましたが、行政の薬剤師職を調べたときに、業務の幅が広く、さまざまなことを経験できそうだと感じ、宮城県職員を目指すことに決めました。
実際の業務においても、これまでに薬事衛生から災害廃棄物の処理業務といった業務まで様々な業務に携わることが出来ています。

薬剤師21温泉源泉の維持管理現場での立会い

薬剤師22大崎市のイベントにて薬物乱用防止を啓発

薬剤師23温泉の成分分析現場での立会い

お問い合わせ先

人事委員会事務局総務課任用班

宮城県仙台市青葉区本町三丁目8番1号
県庁行政庁舎17階

電話番号:022-211-3761

ファックス番号:022-211-3797

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