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令和7年度第3回子育てサポーター養成講座【北部】

令和7年6月18日(水曜日)に栗原合同庁舎において、「子育てサポーター養成講座(第3回)」を実施し、大崎圏域及び栗原圏域住民を中心として、16名の方が受講しました。

【領域】総合的な理解~地域活動、父親の教育参画~

【講師】齋藤 勇介 氏(NPO法人子育て応援団ゆうわ理事長)

齋藤氏は、宮城県名取市を拠点に「遊びから育つ力」に注目した“遊育”の実践を重ね、地域ぐるみの子育て支援に取り組んでこられました。児童センターや保育施設の運営に携わる傍ら、子供主体の「子ども会議」やプレーパークの導入を進め、子供の自主性を尊重した環境づくりを推進されています。東日本大震災を契機に「生き抜く力は遊びの中で育まれる」との思いを強くされ、保護者や地域との対話を大切にしながら活動を継続されています。現場での豊かな経験に裏打ちされた齋藤氏のお話は、子供を中心とした学びや子育て支援の在り方を改めて考える機会となりました。

講義内容

【地域とのつながりの希薄化】

  • 行政が子育ての助けとなり時間を作ることで、親子が改めて向き合うことにつながる。

【育児を「やらない」ではなく「分からない」という子育ての現状】

  • 情報過多の時代であるが、当たり前のことはネットには上がっていない。
  • 核家族の増加にともない、実の親に子育てを聞くことも難しくなってきている。
  • 子育てを取り巻く環境づくりが課題。地域のつながりが解消のカギとなる。

【便利な世の中だからこその「生きる力」の低下】

  • 児童福祉の根幹は戦後から移り変わり、現代は最大限の発達保障となっている。
  • 児童の健全育成。子どもの居場所づくり。子どもの権利擁護。
  • 父親の子育て参画への課題。(育児休暇・パタハラ・育児参加のポイント)

講義では、子育ても保育も、遊びなどの楽しさの中から始まること、教育的要素はその後に加わってくるものであることを学びました。現在、父親の育児休暇取得率は30%程度であり、まだ高いとは言えないものの、子育てへの参画は当たり前の世の中になってきていると伺いました。男女にはそれぞれ異なる思考の特性があり、それが子育てに良い影響を与えることも多いとのことでした。父母が互いの良さを出し合いながら、バランスよく子供に関わることの重要性を改めて理解しました。

参加者の事後アンケート

<一部抜粋>

  • 昔より今の若い世代は夫婦の助け合いの姿がよく見られると思います。その中で男性の育休取得が、まだあまり普及していないのは、周囲の環境や会社などの理解が少ないのかなと感じました。
  • 男女の育児に対する考え方の違い等が分かりました。男性は子供と同じ気持ちで一緒に遊びながら育児をすること聞き、孫と接するときの夫の姿に納得しました。
  • 男性の育児参加は大切であること、父と母の役割の違いを感じました。自分がPTA時代にやってきたことは間違ってなかったなと再度確認しました。とても有意義な講義でした。
  • 子育てにおいても世代間の意見のすり合わせや話合いが大切なのだと学びました。地域全体での子育てとまではいかないにしても、互いに手を差し伸べてあげられるような社会にしたいと思いました。
  • 男性の考え方、女性の考え方に差異があり、各々の特性を意識して子育てをしていくと子供たちの意識が幅広くなり、いろいろな考え方や行動がとれるようになると思います。
  • 齋藤先生のお話は何度聞いてもすとんと落ちてきます。今、子育てしているパパやママへの関わり方、考え方について時代や環境の違いを学べる機会となりました。家庭教育支援活動に先輩のパパたちも入ってきていただけるように、活動を充実させていきたいと考えました。
  • 大変勉強になりました。家庭の中でもできる、やれる、ほめるを実行していきたいと思います。
  • 齋藤先生のお話は10数年前にも聞く機会がありました。子供の主体性を尊重した先進的な児童センター運営や地域住民をも巻き込んだ居場所づくりの事例は大変興味深いものだったと記憶しています。本日もその一端のお話がありましたが、また別の機会にたくさん聞かせていただきたいと思いました。今こそ、子供を取り巻く良好な環境づくりの必要性を感じています。

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お問い合わせ先

北部教育事務所教育学事班(生涯学習)

大崎市古川旭四丁目1-1

電話番号:0229-87-3612

ファックス番号:0229-22-7589

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