ここから本文です。
リン酸減肥試験を異なる土壌型のほ場で2009年から3カ年試験を行ったところ次のような結果が得られた。(1)トルオーグリン酸が15~20mgP2O5/100g前後の灰色低地土では,リン酸減肥(4kgP2O5/10a)は可能だが,(2)10mgP2O5/100g程度の黒泥土では施肥量の違いが穂数や茎葉リン酸濃度に影響を及ぼさないものの,3ヶ年のリン酸無施肥によりブレイIIリン酸が標準対照に比べ低下した。また,減肥区は標準対照比の年次変動が大きいため,同土壌では,リン酸標準施用が適当である。(3)トルオーグリン酸が4mgP2O5/100g乾土とリン酸肥よく度の低い黒ボク土では,穂数には影響が無いものの,全区で茎葉リン酸濃度が他区より低いことから標準施肥だけでなく土壌改良としてのリン酸施用が必要である。以上より,本研究の3カ年の結果は,平成20年度に策定された宮城県における減肥基準を支持すると共に,さらなる減肥が可能であることを示唆するものである。
水稲,リン酸減肥,茎葉リン酸濃度,トルオーグリン酸,プレイ2リン酸
水稲単作におけるリン酸減肥が生育および土壌リン酸肥よく度に及ぼす影響について(PDF:413KB)
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
重要なお知らせ
こちらのページも読まれています
同じカテゴリから探す