浄水場便り　平成24年度　第2号

ゴールデンウィーク期間中に大雨警報発令

ゴールデンウィーク期間中の5月3～4日にかけて猛烈に発達した低気圧により,県内全域に大雨・洪水警報が発令され,県内の各地で被害が発生しました。さらに大崎広域水道を供給している3町には避難勧告も発令される事態となりました。

大崎広域水道の水源である南川ダム近傍の嘉太神では,降り始めからの雨量が277mm,漆沢ダム近傍の漆沢で187mmとなり,5月としては近年稀に見る記録的な降雨量となりました。

当事務所では,大雨・洪水警報の発令に伴い,迅速に警戒配備体制に入り,5月3日の早朝から5月4日の深夜にかけ,昼夜を通して情報の収集伝達や施設設備の監視などの業務にあたりました。
麓山浄水場では,急激に河川水位が上昇したため,原水濁度の監視を強化し,情報の収集と対応の検討を継続的に行いました。また,麓山浄水場の門沢取水堰では,取水口に大量の土砂が堆積し,さらには流出してきた大木が堰ゲートに堆積したため,ゲートの開閉操作に支障を来す事態が発生しました。
このため,河川水位が低下した後日に人力による堆積した土砂と大木の撤去作業を行いました。

幸いにも今回の豪雨では,用水供給に影響を与えるなどの状況に至らなかったものの,今後の異常気象による災害などに迅速に対応するため,引き続き防災訓練などを通じて,職員の危機管理意識の高揚をはかり,安全で安定した水道用水の供給に努めて参ります。

流木堆積状況（右岸を見る）

流木堆積状況（左岸ゲートを見る）

人力による流木撤去作業（右岸側）

人力による土石撤去作業（取水口）