　薬物としては、花穂（かすい：稲穂のような形で咲く花）や葉をそのまま乾燥させたもの（乾燥大麻）、樹液を圧縮したもの（大麻樹脂）、溶かして抽出したもの（液体大麻）などがあります。現在、大麻の所持・栽培・譲渡は大麻取締法に基づく刑罰の対象です。また、大麻の「使用罪」の新設が検討されているところです（令和5年3月時点）。

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2　宮城県内の大麻事犯検挙者数推移

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出典：東北厚生局麻薬取締部・県警察本部銃器薬物対策課・宮城海上保安部(県薬務課集計)調べ

　令和4年、大麻を所持するなどの違法行為で検挙された人数は44人でした。

3　日本国内で禁止されていることは知っているけれど、本当に危険？

　大麻には脳に作用するTHC（テトラヒドロカンナビノール）が含まれており、乱用すると以下のような様々な影響があります。

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　海外では医療用として使用される場合もありますが、上記のような副作用があるため、麻薬と同様、その服用には厳格な管理が求められています。

　なお、日本では大麻を医薬品として施用することは現在認められていません（令和5年3月時点）。

4　でも、たばこよりは安全なのでは？

　大麻の害とたばこの害を単純に比較することはできません。大麻には、脳に作用するTHC（テトラヒドロカンナビノール）が含まれており、精神に異常をきたすような症状になる可能性があります。一方たばこには、精神に異常をきたすような症状はありませんが、肺がんなどのリスクがあります。

5　じゃあ、なぜ海外では…

　カナダ、ウルグアイ、アメリカの一部の州など、大麻の使用を合法化している地域はあります。しかし、安全だと認めているわけではありません。犯罪組織による流通を防ぐことが主な理由で、決して安全だから合法としているわけではありません。そのため、大麻を合法化した地域であっても、その影響が大きい未成年の使用は禁止されています。