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水稲の疎植栽培が、害虫の発生や育苗箱処理剤の防除効果に与える影響について検討した。水稲害虫に対する育苗箱処理剤の防除効果は、栽植密度の違いによって変動することはなかった。疎植栽培ではイネツトムシが多発する傾向があったが、クロラントラニリプロールを含む育苗箱処理剤を施用することで確実に防除することができた。チアメトキサムを含む育苗箱処理剤では、栽植密度にかかわらずカスミカメムシ類による斑点米被害を抑制する効果が認められなかった。したがって、疎植栽培においても慣行と同様に穂揃期以降に殺虫剤を茎葉散布し、斑点米被害を防止する必要がある。播種時に各種育苗箱処理剤を処理して乳苗を育成したところ、いずれも苗の生育に影響はなく、薬害は認められなかった。
水稲、疎植、乳苗、水稲害虫、殺虫剤、クロラントラニリプロール、チアメトキサム、育苗箱処理
水稲疎植栽培における育苗箱処理剤の害虫防除効果(PDF:753KB)
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