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本事業は、東日本大震災に際して兵庫県の県民の皆さまからの義援金に基づき平成25年度から実施してきたものです。
令和3年度をもって被災地域交流拠点施設整備事業(ハード事業)が終了したことにより、これまで整備した集会所等の拠点施設を冊子にまとめました。
被災地域の住民が当該施設を活用している様子や、兵庫県の皆さまへの感謝の思いを中心に掲載しております。
なお、この冊子は兵庫県にも寄贈しており、電子版は兵庫県のホームページ(外部サイトへリンク)にも掲載されています。
兵庫県においては,東日本大震災兵庫県義援金募集委員会を設立し,被災者支援のための義援金の募集を行ったところ,県民の皆さまから多くの善意が寄せられ,宮城県に対して15億6千4百万円余を寄付していただいた。
兵庫県からは義援金の使途として,阪神・淡路大震災の経験から,地域コミュニティの再生・形成や地域の防災力を高めるため,住民交流拠点施設の整備に活用するよう提案をいただいていた。
令和3年度までに合計69施設の整備が終了し、被災地域における住民同士の交流活動に役立っている。
東日本大震災により甚大な被害を受けた地域において,被災市町又は被災市町が補助する自治組織が行う,地域コミュニティの再生・構築,教育,学術,文化,地域産業振興及び地域防災力向上等に関する各種交流活動を行う拠点施設及び初度備品に要する経費を補助するもの。
市町村区分 | タイプ種別 | 施設名 | 事業概要 | 備考 |
---|---|---|---|---|
塩竈市 | 地域交流拠点 | 中の島コミュニティセンター | 既存施設は東日本大震災の影響により、建物全体にひび割れや損傷が見られ、倒壊の危険性も増したため、利用者も減少しており地域間の交流に大きな影響を及ぼしていた。今回、既存施設を解体し新たに整備した施設では、会議や研修だけでなく、軽運動やレクリエーションを行う場として活用することが期待される。 | 中の島コミュニティセンター外観写真(JPG:2,095KB) |
東松島市 | 複合機能拠点 | 大塩西集会所 | 既存施設は東日本大震災により大きく地盤沈下し、施設全体が傾斜したことで体調不良を訴える利用者も発生していた。その上、風水害時には床上浸水となることから、避難先として適さない拠点施設となっていた。今回、被災リスクが少ない新たな場所に拠点施設を整備し、複数の自治会が利用できるよう集会室を増設するとともに、備蓄倉庫、消防団活動スペース等を設置することで災害対応能力の向上を図っている。 | 大塩西集会所外観写真(JPG:3,003KB) |
南三陸町 | 施設機能強化 | 寺浜生活センター | 修繕前の施設では備蓄スペースが狭く、施設内は段差が多かったことから、東日本大震災時に避難所として使用された際には、高齢者を中心に過酷な避難生活となった。今回、備蓄倉庫の拡充やバリアフリー化を行ったことで、緊急時のみならず、センターで開催される会合やイベント等でも高齢者や車いすの方が気軽に参加できるようになった。地域の子どもたちの夏休みの遊び場としても活用することも期待される。 | 寺浜生活センター外観写真(JPG:4,858KB) |
林生活センター | 修繕前の施設では窓が古い造りであったため、備蓄倉庫にカビが生えてしまい十分な機能を有していなかった。また、トイレを始めとして段差が多く、高齢者や車いすの方の利用が遠ざかっていた。今回、窓を二重サッシに改修したことで備蓄品の保管環境が向上し、緊急時の一時避難場所としての機能が充実した。また、バリアフリーな水洗トイレに改修することで地区住民が使いやすい施設となり、多世代にわたる住民の交流が期待される。 | 林生活センター外観写真(JPG:6,556KB) |
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