ここから本文です。
平成28年3月23日水曜日に,村田町中央公民館大ホールで,みやぎ景観懇談会を開催し,市町村の景観行政担当職員等,23名の参加がありました。
はじめに,当課から,景観法が誕生した背景と地域の特性に応じた柔軟が運用が可能であるという景観法の特長と,景観計画や国や県の事業の活用事例について説明しました。
次に,宮城大学地域振興事業部の古川部長からは,大崎市川渡地区における,「地域資源マップ」や「野がけ弁当」などのツールを活用し,「楽しさ」を織り込むことで地域住民が無理なく景観まちづくりに取り組むことができる工夫と,フランスにおける人口1,000人前後の村々における「歴史的な街並み」や「ワイン畑」を活かし,活気を取り戻す様子について,事例報告がありました。
加美町からは,平成26年に策定した「協働の景観まちづくりプラン」について,景観を氷山にたとえ,表に見える風景は,実は水面下にある町民の営みが支えているという,景観の考え方についてお話があり,町民の営みを早稲田大学の協力により丹念にまとめ,「記憶の口述史」という形で整理するという取り組みについて紹介がありました。
「加美町協働の景観まちづくりプラン」についてはこちらへ(外部サイトへリンク)(加美町ホームページへリンクします)
最後に,会場を提供してくださった村田町から,県内唯一の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている蔵の街並みについて紹介がありました。
村田町は,藩政時代,紅花の交易で栄え,重厚な店蔵のある街並みが形成されましたが,明治以降,交通に恵まれなかったことにより,街並みが保存された反面,活気が失われていきました。平成5年に蔵の街並みについて,日本ナショナルトラストが調査し,全国の建築家の注目を集めましたが,東日本大震災により,街並みの維持について危機的な状況となりました。ここで,地域活動に取り組む住民組織をひとつにして,町と住民組織の協働により重要伝統的建造物群保存地区の指定を受け,街並みの保存のルールづくりや,震災で被害を受けた伝統的建造物の修理や周囲の建造物の修景に取り組んでいるとのことです。
村田町村田伝統的建造物群保存地区についてはこちらへ(外部サイトへリンク)(村田町ホームページへリンクします)
重要伝統的建造物群保存地区市町村の主体性を尊重し,都市計画と連携しながら,歴史的な集落やまちなみの保存と整備を行うもので,昭和50年に創設された制度です。
平成28年3月23日水曜日に,宮城県主催で,「みやぎ景観懇談会in村田」を開催します。
景観まちづくりに関する支援制度の紹介や景観形成の先進事例の報告を通して,景観形成に取り組む市町村職員や団体職員の取組の参考にすることと,情報共有と意見交換の場とすること目的としていますが,景観まちづくりに関心のある住民の皆様も歓迎します。
平成28年3月23日(水曜日)午後1時30分から午後3時30分まで
村田町中央公民館大ホール(住所:柴田郡村田町大字村田字西田28)
宮城県(事務局:宮城大学地域連携センター,協力村田町)
無料
パンフレット及び申込書のダウンロードはこちらから(PDF:500KB)
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
重要なお知らせ
こちらのページも読まれています
同じカテゴリから探す