掲載日:2020年10月1日

ここから本文です。

草勢の異なるパプリカにおける最適な栽植密度

宮城県農業・園芸総合研究所

草勢の異なるパプリカにおける最適な栽植密度(PDF:187KB)

野菜部 生産工学チーム TEL:022-383-8122

研究の目的

パプリカは品種ごとに草勢や収量性が異なります。また,栽植密度は作業性に大きく影響を及ぼします。そこで,草勢の違いを基に,収量と作業性が最も高い栽植密度を明らかにしました。

研究成果

1.草勢の異なるパプリカの最適な栽植密度は以下のとおりです。

表 草勢が異なるパプリカ(大果形品種)の最適な栽植密度(主枝本数)
草勢 特に強い 強い 弱い
最適な栽植密度 6.3~7.5本/平方メートル 7.5~8.5本/平方メートル
品種例 サッポロ ナガノ スペシャル
  • 草勢は日射量に対する茎葉乾物増加量,茎葉伸長量,カタログを基に評価した。
  • 草勢は5段階評価(特に強い,強い,普通,弱い,特に弱い)とした。
  • 最適な栽植密度は収量性,作業性,収益性,過去の知見等を総合判断した。

2.受光量に対する着果数の違いを調査したところ,草勢が「特に強い」サッポロは,草勢が「弱い」スペシャルに比べ,同じ受光量でも着果数が多いことが解りました(図)。

サッポロとスペシャルの受光量当たりの着果数

図 サッポロとスペシャルの受光量当たりの着果数

利活用の留意点等

研究成果の背景となる試験概要は以下のとおりです。

1 栽培施設:農業園芸研究所内パイプハウス(間口6.3m,奥行12m,軒高3.3m)

2 栽培様式:やし殻を培地に用いた養液栽培(EC1.2~1.8dS/m)

主枝7.5本/平方メートル区は主枝3本仕立て,6.4本/平方メートル区は2本仕立て

より詳しい内容は「普及に移す技術」第95号(令和2年4月発行)「草勢の異なるパプリカにおける最適な栽植密度」をご覧ください。

普及に移す技術

QRコード

お問い合わせ先

農業・園芸総合研究所企画調整部

名取市高舘川上字東金剛寺1(代表)

電話番号:022-383-8118

ファックス番号:022-383-9907

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

重要なお知らせ

こちらのページも読まれています

 

information retrieval

このページに知りたい情報がない場合は